2015年夏の甲子園で全国制覇を成し遂げた東海大相模ナイン。神奈川勢にとっては、17年ぶり7チーム目の快挙だった。
あれから4年。その秋にプロ入りした小笠原慎之介(中日)、吉田凌(オリックス)の背中を追うようにチームメートたちは大学で野球を続け、サガミに挑んだ選手たちも新たなステージで戦っている。
再びの日本一や届かなかった頂を目指す者、第一線を離れても野球を続ける者。タテジマが彼らにもたらしもの、そして世代をけん引するエース小笠原の存在とは-。本連載では、夏の頂点を懸けて戦った男たちの、それぞれの現在地に迫る。
プレーボール

夏の甲子園優勝-。その看板を引っさげて入学し、全国各地の系列校から選ばれた精鋭が集う“総本山”東海大野球部でプレーするサガミの選手たちはこの3年間、重圧と戦っていた。
「グラウンドで常につきまとう。正直、最初は嫌でした。プレッシャーになるから…」