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頂点へ 夏に挑む11人 (2) 陸の王者悔しさ力に

高校野球 | 神奈川新聞 | 2017年7月4日(火) 15:29

最後の夏に懸ける慶応の主砲正木(右)と夏の完全復活に期待がかかる慶応のエース森田
最後の夏に懸ける慶応の主砲正木(右)と夏の完全復活に期待がかかる慶応のエース森田

流れ変える本塁打を


正木智也右翼手
 「自分のホームランで流れを変える。4番にしかできない仕事をしたい」。慶応のスラッガー、正木智也。高校通算40発を超える主砲にとって集大成の夏だ。

 昨夏の神奈川大会。準々決勝で逆転3ランを含む2発を放つと、準決勝でも勝ち越しアーチ。8年ぶりの決勝進出の立役者となった。決勝で敗れて甲子園への道は絶たれたが、「あの夏が原点」と今、思い返す。

 敗戦後からつけ始めた「打撃ノート」には、「なぜ打てなかったのか」「打席で何を考えていたのか」と自分の考えを事細かく記し、明日への糧にしてきた。


最後の夏に懸ける慶応の主砲正木
最後の夏に懸ける慶応の主砲正木

4番の重み
 しかし、大きな期待を背負った昨秋の関東大会では初戦で特大アーチを放つも、敗れた準々決勝は不発。今春県大会も1本塁打に終わり、「まだまだ弱い」と1年秋から任される4番の重みを、切に感じた春だった。

 だから、主砲は進化を求め、打撃フォームを見直した。トレードマークだったバットを立たせた構えを捨て、「速い球に振り遅れず、狙ったところを確実にミートできる」というバットを寝かせるスタイルに変更。夜10時過ぎまで練習場に残って、バットを振り続ける毎日を過ごした。

 今春以降、招待試合などで二度、早実・清宮幸太郎の本塁打を見せつけられた。「昨夏は打てたけど、勝てなかった。この夏は必死に努力して、もっとチームの勝ちにつながる活躍をしたい」。今度こそ自分の一振りで、夏を輝かせる。

夏の誓い 「全てにおいて日本一」


慶応・正木智也
慶応・正木智也


 チームとして甲子園に出て優勝することもそうだし、個人としても日本一の右バッターになることを目標に日々練習しています。この夏は自分のおかげで勝ったと言ってもらえるようなバッティングをして、全部で日本一になりたいです。
 

まさき・ともや 右翼手。3年。東京・雪谷中(世田谷西シニア)出身。182センチ、85キロ。右投げ右打ち。

完全復活期すエース



森田晃介入投手
 この男の完全復活なくして、陸の王者の道は開けないだろう。

 「ずっと悔しい思いをしてきて、夏こそ神奈川で勝たなきゃという思いがある。全力でぶつかっていきたい」

 何度も悔し涙を流してきた慶応のエース森田晃介が笑うのは、この夏だ。

 最速143キロの伸びのある直球。鋭く曲がるスライダーをはじめとした4種の変化球。2年春から主戦を任され、昨夏は8年ぶりに決勝に上り詰めたが、横浜打線に打ち込まれた。


夏の完全復活に期待がかかる慶応のエース森田
夏の完全復活に期待がかかる慶応のエース森田

大粒の涙
 秋は県内公式戦30連勝中の横浜を下して優勝。しかし、前橋育英との関東大会準々決勝。勝てば選抜大会出場をつかめる試合で、自身の悪送球からサヨナラ負けした。今春県大会も星槎国際湘南との準々決勝で制球が乱れ、大粒の涙を流した。「これといった収穫もない春だった」

 だが、そうした経験を全てに力に変えられるのが慶応の大黒柱だ。角度を付けようと腕の位置を上げていたフォームも、試行錯誤の末にスリークオーターに戻し、調子を取り戻した。「どんなに調子が悪くても、名前が必ず挙がるのが森田。マウンドの姿で引っ張る責任感を強く持っている」と森林貴彦監督(44)の信頼は厚い。

 2年生エースとして横浜スタジアムで悔しがってから1年。

 「決勝で負けて、あと一歩、あと一歩とやってきた。ことしこそ夏の神奈川を乗り越えて、絶対に甲子園に行きたい」

夏の誓い 「不動心」


慶応・森田晃介
慶応・森田晃介

 小学校の卒業アルバムにも書いた言葉です。そのころからプロ野球選手になりたかった。軸がしっかりしていて、周りに流されず、自分を貫ける選手になりたいと思ってきた。どんなことがあっても、強い心でこの夏を乗り切りたいです。
 

もりた・こうすけ 投手。3年。横浜橘中(横浜緑シニア)出身。176センチ、78キロ。右投げ右打ち。

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