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頂点へ 夏に挑む11人 (1)「特別な思い」最終章 父子鷹で日本一狙う

高校野球 | 神奈川新聞 | 2017年7月3日(月) 09:40

家族での日本一を狙う東海大相模の5番門馬
家族での日本一を狙う東海大相模の5番門馬

 父とともに歩んできた3年間が、終わろうとしている。「小さいころからずっと練習を見てきた。人より特別な思いは持っています」。同じユニホームを着て戦う最後の夏だ。

 東海大相模の門馬敬治監督(47)の長男で、三塁手の門馬大。今春の公式戦では15安打7打点と5番打者として、勝負強さを見せた。関東大会決勝では埼玉・浦和学院相手に打線が4安打と鳴りを潜める中、2安打。しかし、最後は自身の二ゴロで優勝を逃し、「ただただ悔しい」と天を仰いだ。これも夏への大きな糧となった。

自打球


 父が監督に就任した1999年に生まれ、自宅は学校の敷地内。そばにはいつも「タテジマ」があった。

 小学生時代、スラッガー大田泰示(日本ハム)の在籍時は、よく遊び相手になってもらった。グラウンドで一緒に試合をしてもらったこともある。「自分もここで野球をするんだろうな」。胸が高鳴った。小学6年で、県内の有力選手が集結するベイスターズジュニアで活躍した。

 だが、軟式野球部に所属していた中学1年の冬だった。試合で自打球が顔面に直撃し、左目を負傷した。手術を受けたが、視力が元に戻ることはなかった。「今までずっと野球をやってきたので、もうできないのかなとか、いろいろ考えてしまった」

 1年ほど安静にする必要があったため、部活は辞めた。素振りをしたり、ジムに通って体を鍛えたり、「いつかまたどこかで野球をやりたい」一心だった。その後、相模ボーイズの門をたたいた。左目はほとんど見えていない状態で再び、夢を追い始めた。

タテジマ


 全国制覇3度の父が指揮する名門への入学は「自然の流れ。当たり前だと思っていた」という。右目だけでも投球を捉えられるよう試行錯誤し、左足を大きく開いたオープンスタンスの構えになった。

 勝負強い打撃に鉄壁の守備で、昨秋から三塁手のレギュラーを勝ち取った。それでも、指揮官は「あくまで選手と監督の関係。使えなかったら外す」と消極的なプレーをすれば容赦なく叱責(しっせき)する。

 他の選手と同じように寮生活をし、監督には敬語で話す。自宅に戻る年に数回だけは、父子の関係に戻るという。「どこにでもある普通の親子っていう感じだと思います」

原親子の再来


 東海大相模では、門馬監督が「おやじ」と呼ぶ恩師の原貢元監督と長男・辰徳氏(前巨人監督)も40年以上前、父子鷹(おやこだか)で日本一を目指した。門馬の守備位置は辰徳氏と同じ三塁手だ。比較されることに「偉大すぎて…」と恐縮する一方で、こうも言ってのける。「原さん親子をもってしても全国制覇はできなかった。そこを超えたい思いはある」

 この春、妹の花さんも同校に入学した。野球部マネジャーとなり、ナインを陰ながら支えている。「最初は慣れない感じでしたが、よく頑張ってくれています」。家族とともに悲願の日本一へ。特別な夏にする。

夏の誓い 「覚悟」


東海大相模・門馬大
東海大相模・門馬大


 いつも、自分の野球ノートに書いている言葉です。小さいころから、東海大相模の選手が戦っている姿を見てきて、覚悟を決めてこの東海大相模に入ってきました。絶対に日本一になるんだという覚悟を持って日々練習しています。

 189校の頂点へ-。第99回全国高校野球選手権神奈川大会の開幕まで1週間を切った。熱く激しい戦いを制し、甲子園への切符を手にするのはどのチームか。最後の夏に挑む注目の3年生11人にスポットを当てた。

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