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革命児たち 夏に挑む5校(2)公立ナンバーワンへ 大和南

高校野球 | 神奈川新聞 | 2017年6月29日(木) 13:37

グラウンドを使える時間は短い。プール脇のスペースで、テニスボールを使った打撃練習を行う横を、走り込みをするグループが駆け抜けていく=大和南高
グラウンドを使える時間は短い。プール脇のスペースで、テニスボールを使った打撃練習を行う横を、走り込みをするグループが駆け抜けていく=大和南高

 「通りまーす!」。プール脇のスペース。テニスボールで打撃練習する選手の間を、別の選手が駆け抜けていく。

 校舎のピロティでは、トス打撃やシャトル打ちに精を出す。投手陣は、サッカー部が練習している校庭の隅で黙々と投げ込んでいる。

 今春16強。創部38年目で初となる夏のシード権を獲得した大和南の練習は、こんな風に総勢50人の選手が6、7グループに分かれ、40分ほどでローテーションしていく。校庭を全面使用できるのは週2日だけ。さまざまな部活の生徒がひしめき合う中で知恵を絞る。

 選手50人のうち20人が3年生。3年前の夏に4回戦進出を果たし、その勇姿がテレビ中継されたことから入部希望者が増えた。部内でのレギュラー争いは激しい。

地区予選全敗


 「公立ナンバーワンのチームにしよう」。昨夏、神奈川大会2回戦で敗れてからわずか2日後。主将近藤那月(3年)が「現段階ではまだまだ遠い」目標をあえて掲げ、新チームは発足した。

 旧チームのスタメン5人が健在で手応えはあったというが、たやすいことではないとすぐに気付いた。秋の県大会出場を逃しただけでなく、地区予選全敗。3試合で1点も取れなかった。

 「これでは公立ワーストワンになってしまう」。近藤は焦燥感にかられたが、打撃力という課題が明白だったことは幸いだった。

 就任2年目の畠陽一郎監督(34)は「秋の結果は想定内だった」と言う。身長198センチ。高校時代は座間で1年夏から不動の4番。夏の16強に導いたかつてのスラッガーが、打撃不振にあえぐナインを鍛え上げた。

 長い冬。剣道で脇を締めて竹刀を斜めに振り下ろす「けさ切り」の要領でバットを振り込ませた。長尺のバットを使い、歩きながらの素振りで下半身を鍛えた。

チーム一つに


 その成果は春に出た。地区予選を計24得点で3連勝。県大会初戦で九回に4得点して逆転サヨナラ勝ちすると、勢いそのままに昨春準優勝の日大も下した。4回戦では優勝した東海大相模に敗れはしたが、昨秋には考えられないほど貴重な経験を積み、「チームが一つになれた」(近藤)と大きなものを得た。

 課題だった打線が急成長し、投手力次第で夏の上位が見えてくる。星槎国際湘南のプロ注目右腕・本田仁海と小中学校でチームメートだったエース三羽達也(3年)は、中学時代は登板機会がほとんどなかっただけに、勝ち進めば5回戦で当たる旧友を「倒したい」相手に名指しし、「春がまぐれだったと言われないような本物の強さを見せる」と闘志を燃やす。

 春の16強は「公立ナンバーワン」タイだった。2015年春に県相模原が準優勝、橘がベスト4に進出して以来、神奈川では6季連続で公立校の4強入りはない。強豪を倒して勝ち進み、掲げてきた真の公立ナンバーワンに輝けるか。

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