
第95回全国高校野球選手権記念神奈川大会は28日、横浜スタジアムで東海大相模-横浜(試合開始午前11時)、桐蔭学園-平塚学園(同午後1時半)の準決勝2試合を行う。
東海大相模は3年ぶり、横浜は2年ぶり、桐蔭学園は2年連続、平塚学園は15年ぶりの決勝進出を目指す。
190校の頂点を決める戦いもいよいよ大詰め。4校のこれまでの戦いを振り返り、熱戦を展望する。
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投打に盤石な戦いぶりで勝ち上がってきた東海大相模と、桐光学園の左腕松井を打ち崩した横浜の対決。2年生中心の横浜打線が東海の投手陣からどれだけ点を奪えるかがポイントになる。
東海は打率3割8分、防御率0・49、失策0といずれもトップだ。
下級生右腕の安定ぶりが特筆に値する。2年の佐藤雄、青島、1年の吉田の3人で34回2/3を無失点。1年生左腕小笠原も140キロ台中盤の直球を持つ。ここまで登板はないが、右腕仲宗根と左腕小田桐の両3年生も控え、失点は計算できる。
高校通算45本の遠藤はいまだ本領を見せていないが、杉崎、服部、小田桐の中軸は平均5割超の高打率を誇る。下位にも力がある打者がそろう上、犠打は横浜と並ぶ16を数えるなど小技を織り交ぜた攻めもある。
コールド勝ちのない横浜は4チーム中最少の47安打20得点ながら、湘南学院、横浜隼人、桐光の強豪を破ってきた。立役者は主砲高濱と投手陣。5試合で打率2割と苦しむ浅間は松井からの一発を浮上のきっかけとしたい。
ここまで横浜らしい緻密なプレーは見られないが、鍵になるのがつなぎ役の働きだ。打率3割6分8厘の渡辺、川口、さらにスタメン唯一の3年生、闘将長谷川に当たりが出ると面白い。
軟投派左腕伊藤は隼人戦、桐光戦で2試合連続の完投。自信をつけてきている。東海打線を3点程度に抑え、打線の援護を待ちたい。【】