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星槎が初の夏シード獲得 慶応は薄氷勝利 高校野球県春季大会

高校野球 | 神奈川新聞 | 2017年4月17日(月) 02:00

【星槎国際湘南-川和】7回を2安打零封と好投した星槎国際湘南のエース本田=サーティーフォー保土ケ谷球場
【星槎国際湘南-川和】7回を2安打零封と好投した星槎国際湘南のエース本田=サーティーフォー保土ケ谷球場

【法政二-慶応】九回裏慶応2死一、三塁、宮尾が右越えへサヨナラの3ランを放つ =サーティーフォー相模原球場
【法政二-慶応】九回裏慶応2死一、三塁、宮尾が右越えへサヨナラの3ランを放つ =サーティーフォー相模原球場

 高校野球の県春季大会(県高野連主催、神奈川新聞社など後援)第4日は16日、サーティーフォー保土ケ谷球場など9会場で2、3回戦18試合を行い、慶応、星槎国際湘南、横浜、平塚学園が16強入りを決め、夏の神奈川大会のシード権を獲得した。

 慶応は宮尾将(2年)のサヨナラ本塁打で法政二を10-7で退けた。星槎国際湘南は本田仁海(3年)が7回を2安打無失点に抑えて5-2で川和に勝利。横浜は藤沢翔陵に10-1で七回コールド勝ちを収めた。

 第5日は18日、同球場など3会場で3回戦3試合を行う。

本田が快投 星槎が初の夏シード

期待の1年生初登板 横浜

努力で土壇場サヨナラ 慶応



 まさに九死に一生だ。昨秋県王者で第1シードの慶応が辛くも法政二にサヨナラ勝ちした。

 2点を追う九回裏だ。1死から森野にソロが飛び出し、なお1死一塁。この走者がけん制死で2死となり、主将新美の打球も三塁へのゴロ。誰もがゲームセットを思ったが、悪送球でキャプテンが一塁に残った。

 8番寺山の右飛で万事休すかと思いきや、外野手の前に落ちて同点二塁打に。最後は1番宮尾が3ランで締めくくった。

 昨年からの絶対的エース森田は中盤までに3点のリードをもらったが、六回に2点、七回には3四死球の自滅で3点を失って逆転を許した。「七回は大事にいきすぎて腕を振れなかった。一度死んだ身と開き直りたい」。窮地に耐え、勝機をたぐり寄せてこそのエースだと自戒する。

 昨夏、昨秋とあと1勝で甲子園を逃し、冬の間は夏を思って「夏トレ」と名付けたハードな練習に取り組んだ。そこに「1」勝を加えた「夏トル」が合言葉だ。

 命拾いした敵失は、徹底した全力疾走で重圧をかけたから。同点のポテンヒットは、冬に蓄えた打力でこの日9長打の飛距離を警戒させたから-と見ることもできる。「野球の神様に報われたかな」とサヨナラアーチの宮尾。運も実力のうちと言えるのは、努力をした者だけだ。

好右腕攻略で自信 法政二


 法政二が第1シード慶応を追い詰めながら、力尽きた。昨秋も3回戦で横浜を相手に延長まで持ち込んで敗れており、またも一歩及ばない展開。エース長谷川は「最後は(味方のミスの後に)自分が切り替えられなかった」と悔やんだ。

 それでも、3点を追う六回は大高の適時二塁打などで1点差に迫り、七回には打者一巡で3点を奪って逆転に成功。県内屈指の好右腕森田から7点を奪って降板させ、絹田監督は「課題にしてきた打力は発揮できた」と手応えをつかんでいた。



 
 

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