県高校野球春季大会(県高野連主催、神奈川新聞社など後援)は13日、6地区の予選を勝ち抜いた89校が参加して開幕する。ベスト16以上のチームが夏の神奈川大会のシード権を獲得し、決勝に進んだ2チームが関東大会(5月18日から栃木県)に出場する。初日は14会場で1、2回戦29試合を行う。
昨秋の県大会を制した東海大相模が投打に充実している。主砲遠藤を筆頭に外山、服部らパワーのある打者が並び、投手陣は2年生右腕の青島と左腕小田桐、仲宗根が高いレベルで競い合う。第2シード逗葉は思い切りのいい打撃が持ち味。藤原、畔田両右腕の成長も心強い。大型左腕後藤を擁する川和、好投手宮台がけん引する湘南、麻溝台、百合丘、茅ケ崎北陵など公立勢にも注目だ。
昨秋、県大会準優勝の横浜隼人は厳しいブロックに入った。経験豊富な内藤、横田の両投手を荒井、島田英らの強力打線が援護する。全国屈指の左腕松井を擁する第2シード桐光学園は打線の出来が鍵を握る。昨夏に甲子園を経験した武、中野、水海らがもり立てられるか。横浜は左腕伊藤を中心に戦う。打線は主将長谷川が調子を上げ、高濱、川口、小野らと強力打線を形成する。右腕立川のいる湘南学院も面白い。横浜商、慶応、川崎北、日大といった好チームがひしめき、序盤から楽しみなカードが続く。
第1シードの平塚学園は、県内ナンバーワン右腕の呼び声が高い熊谷を擁する。一冬越え、140キロ超のストレートに磨きがかかった。2番手長谷川の成長も心強い。打線は蛭田、大谷らを中心に得点力を増した。桐蔭学園は左腕齊藤を軸に、守り勝つ野球を志向する。立花学園は嘉代、小島、荒井と豊富な投手陣で上位進出を狙う。西湘の篠原、相洋の平野も好投手だ。足柄、藤嶺藤沢、法政二も上位をうかがう。
横浜商大は2年生エース続木が頼もしい。地区予選で白井が5回をパーフェクトに抑え、二枚看板がそろった。横浜創学館は地区予選2試合で26得点の強力打線で上位を狙う。小坂井、金子ら4強入りした昨夏のメンバーが残る日大藤沢にも注目。初戦で対戦する鎌倉学園は伊藤、込山を中心に守りが堅く好試合が期待できそう。藤沢翔陵、武相も戦力が充実している。
〈13日の試合〉
▽1、2回戦
【保土ケ谷・神奈川新聞スタジアム】
(1)厚木北-横浜南陵
(2)逗子-秦野
(3)橋本-横浜商
【横須賀スタジアム】
(1)磯子工-県横須賀
(2)湘南工大付-浅野
(3)生田東-荏田
【藤沢八部球場】
(1)茅ケ崎西浜-海老名
(2)瀬谷-鎌倉
【等々力球場】
(1)川崎北-慶応藤沢
(2)新城-秀英
【小田原球場】
(1)西湘-新栄
(2)法政二-平塚江南
【俣野公園・横浜薬大スタジアム】
(1)川和-藤沢清流
【2】吉田島総合-戸塚
【関東学院大釜利谷球場】
(1)関東六浦-横浜緑ケ丘
(2)弥栄-関東学院
【相洋高穴部球場】
(1)相洋-金沢
【2】足柄-橘学苑
【南高】
(1)日大-南
(2)霧が丘-綾瀬
【藤沢翔陵高】
(1)藤沢翔陵-港北
(2)相模原青陵-横浜桜陽
【横須賀総合高】
(1)横須賀総合-百合丘
(2)横浜サイエンスフロンティア-川崎商
【日大藤沢高】
【1】日大藤沢-鎌倉学園
(2)大和-湘南
【麻溝台高】
【1】田奈-麻溝台
(2)相模原総合-柏木学園
【住吉高】
(1)住吉-白山
=試合開始時間は、2試合が(1)10時(住吉-白山は13時30分)(2)12時30分、3試合が(1)9時(2)11時30分(3)14時、白抜き数字は2回戦。【】