
6日に横浜スタジアムで行われた高校野球の春季県大会決勝。相洋高は準々決勝で横浜高、準決勝で東海大相模高といずれも春夏通算5度の全国制覇を誇る名門を破り、27年ぶりの大一番にたどりついた。慶応高に0─11で敗戦し、初優勝こそ逃したが、新型コロナウイルス禍の2020年夏に実施された県高校野球大会で準優勝を経験したOBからは、ねぎらいの声が聞かれた。
3年前に主戦として快進撃の原動力となった神奈川大3年の本田真也(20)は現在、活躍の舞台を神奈川大学野球リーグに移し、日本一を目指して奮闘している。母校の躍進ぶりを直接球場で見ることはできなかったが、「自分たちが勝てなかった相手なので、うれしい限り」と喜ぶ。とりわけ4試合連続で1点差の接戦を制し、チームのカラーが存分に発揮されたことに感慨を込める。「大味ではなく、僅差で勝ち切れるチームで強いなと感じた」
現在の相洋高は本田も所属した中学硬式野球チーム「オセアン横浜ヤング」の出身者が中心メンバーとしてけん引する。「横浜、相模を倒して神奈川で優勝する」。同じ志を掲げて門をたたいたナインに「もっと頑張って夏は甲子園に行ってほしい」と願う。
本田のライバル石井も励みに
名門連続撃破の相洋 初V逃すも本田らOBから称賛の声
相洋高3年夏の代替大会決勝で本田(1)にマウンドを託す石井=2020年8月 [写真番号:1157194]
相洋高時代に代替大会決勝に導いた神奈川大・本田=2021年の明治神宮大会から [写真番号:1157195]
相洋高で2020年の準優勝に貢献した神奈川大の石井=昨年6月 [写真番号:1157196]