慶応７－２横浜隼人
五回無死満塁。鋭く伸びる白球は一瞬で背走する外野手を抜き去り、左翼スタンド最前列で弾んだ。慶応の扇の要、渡辺憩がバットで試合を決める大仕事だ。
捕手ならではの読みがさえた。「満塁で２ボールだったので、直球だろうと」。前の打席は直球で空振り三振。横浜隼人２番手の新井から変わった右腕山口の直球に差し込まれないよう始動を早め、「打順を６番に上げてもらい、打ってやろうと思っていた」とフルスイングを貫いた。
変幻自在リードも光る
慶応・渡辺憩が満塁弾 「打ってやろうと」フルスイング
【慶応―横浜隼人】５回表慶応無死満塁。渡辺憩が満塁本塁打を放つ=横浜（立石 祐志写す） ［写真番号:1156913］
