21日第3試合で仙台育英(宮城)との初戦を迎える慶応。進化したエンジョイ・ベースボールのキーマンを紹介する。

選抜出場の切符を懸けた昨秋の関東大会準々決勝。16安打を浴びながらも淡々と腕を振り続けた。「打たれるのは怖くない」。平常心を貫く小宅雅己の真骨頂だ。
入学前から抱えていた腰椎分離症の影響で実戦で投げられるようになったのは昨夏。体幹中心のトレーニングに励む時期が続いたが、我慢の成果はすぐに現れた。8月に行われた群馬の強豪・前橋育英との練習試合で3回1失点。「どのくらい直球が通用するかという中で切れも良く自信が付いた」。昨秋には最速141キロまでアップ。公式戦で2完投、計47回で防御率2・87を記録するなど投手陣を引っ張った。
胸に刻む言葉、帽子のつばに
慶応のキーマン 投手・小宅雅己、松井喜一 必勝リレー
先発が予想される小宅(立石 祐志写す) [写真番号:1147556]
背番号1を背負う松井(立石 祐志写す) [写真番号:1147557]