神奈川代表の横浜は大会第4日(9日)第1試合の1回戦で三重と対戦する。春夏連覇を達成した1998年以来の日本一を目指すチームのキーマンを紹介する。

杉山遥希は、大阪入りすると安堵にも似た感情をつぶやいた。「また帰って来られたんだな」。5日に甲子園球場で行われた開会式のリハーサル。横浜ナインの最前列で黒土を踏みしめた。
昨夏は神奈川大会での活躍を実らせ、1年生ながら甲子園から背番号1を託された。しかし憧れの場所で脳裏に刻まれたのは苦い場面ばかりだという。
初戦の広島新庄戦は、1点ビハインドの九回に登板して3安打1失点。直後、緒方の逆転サヨナラ3ランで劇的な勝利をつかんだが、「緊張で頭が真っ白。全然落ち着いてプレーできなかった」
コロナの後遺症も
横浜のキーマン(上)投手・杉山 自覚と責任胸に成長
神奈川大会で防御率0・99と好投した横浜の杉山=4日、兵庫県尼崎市(立石 祐志写す) [写真番号:1104967]