23日からいよいよ準々決勝が始まる県高校野球春季大会。ここまで取材に当たってきた神奈川新聞の担当記者2人が、春の頂点への展望、夏に向けてキラリと光る注目選手などなど、語り合いました。(松村祐介高校野球キャップ、和城信行編集委員)
東海大相模-桐蔭学園
和城 8校のうち、ノーシードから勝ち上がってきたのが4校。公立校が2校だね。
松村 まずは秋に圧倒的に勝った東海大相模。8強で唯一、無失点で勝ち上がってきました。
和城 やっぱり力があるね。
松村 春は長打力より、足を絡めた手堅い攻撃が目を引きました。秋は故障明けだったエースの求が、冬を越えて制球力をつけ安定している。他の投手陣も良くて、打撃以上に投手力が上がっている感じです。
和城 昨年の門馬監督の相模と比べて、チームカラーはそんなに変わった感じがしなかったな。早めに動いてきて、塁に出すと厄介で。
松村 原監督になって、練習は変わっていますね。体の使い方のトレーニングなどが増えている。
和城 目標は「打倒大阪桐蔭」って言ってるね。選抜を見て、そうなったって。
一方、準々決勝で相模と当たる桐蔭は、夏のシード権獲得が5年ぶり。片桐監督は「今年は投手陣に経験がある」と。慶応との3回戦は山口、宇田川の背番号1、10リレー。山口はパワーもあるんだけど、制球重視で慶応の強力打線をよくしのいだ。
松村 山口投手は秋も良くて、桐光学園と接戦を演じています。桐蔭は慶応、横浜創学館を下しての準々決勝。きつい組み合わせの中、きっちり勝ってきた。秋は投手力でしたが、打力も上がって、地力がある感じがします。
和城 準々決勝は桐蔭の先発が鍵かな。ロースコアに持ち込めば、桐蔭の守りが堅いだけに、相模は動きにくくなる。
桐光学園-横浜
頂点に最も近いのは 今夏の注目株も 担当記者2人が放談
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東海大相模・庄司 [写真番号:1083022]
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桐光学園・針谷 [写真番号:1083023]
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横浜商・鈴木 [写真番号:1083024]
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立花学園・斎藤 [写真番号:1083025]
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実戦初先発ながら桐光学園相手に完投した金沢の飛田=17日、サーティーフォー保土ケ谷 [写真番号:1083029]
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140キロ台後半の速球を投げる鎌倉学園・松本=10日、サーティーフォー保土ケ谷 [写真番号:1083030]
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2回戦で本塁打を放った慶応の吉野=10日、サーティーフォー相模原 [写真番号:1083031]