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タテジマの伝統、先制劇で体現 東海大相模、走攻守に隙なし

高校野球 | 神奈川新聞 | 2021年4月1日(木) 00:49

1回表東海大相模2死二塁。柴田の左前打で先制のホームを踏み、雄たけびを上げる二走綛田

 果敢な攻撃こそ東海大相模の神髄だ。大量得点はできなくとも、隙を逃さぬ走塁でクライマックスへの扉をこじ開けた。

 伝統を体現する先制劇だった。一回1死、左前打の綛田が左翼手の処理がもたつく間にすかさず二塁を陥れると、2死後、主砲柴田の左前打で生還。これが勝敗を左右する1点となった。

 背番号14は事もなげに口を開いた。「狙っていた。いつも練習してきたことだから」。あえて語らずとも、アグレッシブ・ベースボールが息づいている。

 2点目の九回もしかり。2死三塁で捕手の前で跳ねたワンバウンドの投球を逃さず、スタートを切った三走佐藤の好判断から。門馬敬治監督(51)は「普通だと思う。ここだけではなく、毎年のことなので」と表情を崩さずにうなずく。

 決勝進出の要因は走、攻の洗練ばかりではない。失策はわずかに初戦の一つのみ。主導権を握り続けられるのは、堅い守りがあってこそだ。

 「自分たちは守りから攻撃というのがテーマ。大きなミスがないのが大きい」とは門馬功。同じ競り合いでも大会序盤とは厚みが異なる戦いぶりに、指揮官は「相手に向かっていく姿勢が成長したのではないか」と確かな進化を感じ取る。

 試合前夜、急性胃腸炎で入院中の主将大塚から「絶対に勝てよ」とナインへげきが送られた。「みんながちょっとずつカバーしてやっていこうと言ってきた。大塚に日本一を届けたい」と捕手小島。さあ、あと一つ。一丸となり、攻めて、攻めて、奪い取る。

 
 

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