横浜DeNAは16日、中畑清監督を筆頭とする1、2軍のコーチングスタッフを発表した。かつて横浜で活躍した高木豊氏がヘッドコーチ、友利結(デニー友利)氏が1軍投手コーチ、山下大輔氏が2軍監督にそれぞれ就任し、中畑監督も含めて7人が新たに加わった。
◇
コーチ陣の顔触れが出そろった。中畑監督は「バランスがいいでしょ」と胸を張り、チーム再建に意欲を見せた。
高田ゼネラルマネジャー(GM)は「もちろん、監督の要望を取り入れた」と説明しており、陣容には中畑監督の意向が強く反映されているという。ただ、高田GMは「チーム編成はGMが行う」などとして、元西武の工藤公康氏との監督就任交渉を打ち切っている。GM制の導入が今回の人事にどのような影響を持ったのかは分からず、決め方には違和感も残る。
ただ、2004年のアテネ五輪で共に戦った高木ヘッドコーチら気心が知れた面々は、中畑監督には心強いだろう。この日は球団事務所で高木ヘッドコーチに声を掛けてそろってガッツポーズを決め、高木ヘッドコーチも「人間としても好きだし、いつまでも明るい監督でいてもらえるように僕が支えないと」。互いに「一枚岩」をアピールした。
鍵を握る投手コーチには、指導経験がない友利コーチが就任する。高田GMは「アメリカの野球も知っているし、頭が切れる。いいコーチになってくれると思う」と言い、チーム事情を知る木塚投手コーチとともに投手陣立て直しを託した。
ともかく、「中畑ベイ」の体制がようやく整った。新監督は早くも、春季キャンプでの猛練習に意欲を燃やした。
【】