プロ野球の臨時実行委員会とオーナー会議が1日、都内で開かれた。TBSホールディングス(HD)から横浜ベイスターズの買収を決めた交流サイト運営大手、ディー・エヌ・エー(DeNA)の球界参入が承認され、「横浜DeNAベイスターズ」が誕生した。
球団譲渡は、2004年オフにソフトバンクが福岡ダイエーホークスを買収して以来。IT関連企業がオーナーとなるのは、楽天、ソフトバンクに続いて3球団目で、セ・リーグでは初めて。正式承認を受け、横浜は2日に臨時取締役会を開いてDeNAの春田真会長の球団オーナー就任を決議する。
DeNAの参入をめぐっては、運営するサイトの健全性や、競合するグリーなどから起こされた10億5千万円に上る損害賠償請求訴訟などの、法令順守に関する諸問題が焦点となっていた。
1日は、オーナー会議の前に臨時実行委員会が開かれ、計3時間半にわたって議論が交わされた。オーナー会議では横浜を含めた全12球団による議決を行い、楽天以外が賛成。野球協約で定める参入条件の4分の3以上の同意を得た。
DeNAは2日、TBSHDから66・92%の球団株式を取得する。参入決定後に会見した春田会長は「来年は最下位を抜け出し、3年以内にクライマックスシリーズ進出、5年以内に優勝」と目標を掲げた。新監督や選手補強などのチーム編成については「来週中には報告したい」と話した。チーム編成の責任を担うゼネラルマネジャー(GM)には、日本ハム、ヤクルトで監督を務めた高田繁氏の就任が内定した。
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