プロ野球・横浜ベイスターズを保有するTBSホールディングス(HD)が球団売却を検討している問題で、TBSHDは24日、役員会を開き、携帯電話向けソーシャルゲームサイト「Mobage(モバゲー)」を運営するディー・エヌ・エー(DeNA)への売却方針を確認した。また、横浜の加地隆雄球団社長に対して初めて、売却に関する説明を行った。球団譲渡は28日に正式発表される。
TBSHD関係者によると、DeNAとの交渉は最終段階に入っているが、楽天が強く売却に反対しているという。球団譲渡にはプロ野球のオーナー会議で4分の3以上の同意が必要と定められているが、すでにTBSHDは反対があってもNPB(日本野球機構)にオーナー変更を申請する意向を固めている。関係者は「(オーナー会議の承認は)大丈夫だと思う」などと述べた。
加地社長は球団事務所(横浜市中区)に戻って取材に応じ、「(TBSHDから)具体的なことは言われなかったが、28日に両社が発表すると聞いた」とした上で、「(本拠地はこれからも)ずっと横浜かと聞いて、そのつもりだと言っていたので、来シーズン以降も横浜だと思っている」と話した。
一連の売却騒動で滞っているフロントや監督らコーチングスタッフ人事などについては指示がなかったといい、27日に行われる新人選手選択会議(ドラフト会議)には現体制で臨む。加地社長が出席し、休養中の尾花高夫監督の参加は流動的という。
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