横浜:埋もれる主力が敗因/阪神戦から
ベイスターズ | 神奈川新聞 | 2011年7月18日(月) 00:28
6点差をひっくり返した直後の七回。江尻が登板して逃げ切り態勢が整ったはずだったが、まさかの2被弾。2発目を浴びた江尻は思わず頭を抱えた。尾花監督は「勝ちパターンで負けたのは痛い」と悔しさをにじませたが、江尻だけを責めることはできない。敗因は他にある。
まずは先発三浦。二回2死から突如崩れ、死球の後に金本、藤井に連続被弾。四回は1死一、二塁からのバント処理で、間に合わないタイミングで三塁に送球し、揚げ句の果てにマートンに左前適時打を浴びてKOされた。「チームのみんなに迷惑を掛けて申し訳ない」と、前日の山本と同じようなコメントを残したが、もう聞き飽きた。
そして主砲村田だ。五回は3点を返し、なお一、二塁で回り、あえなく一邪飛。せっかく盛り上がった反撃ムードを一振りで消沈させた。六回は逆転した後に2死一、二塁で一邪飛に倒れた。新沼、下園、石川ら脇役の活躍で一時は今季最大の逆転劇に見えたが、チームの顔である肝心の村田が流れを奪えなかった。
尾花監督は「そりゃ度々は打てないよ」とかばい、粘り腰を見せた打線をねぎらった。しかし、主力が埋もれる試合では当然、留飲を下げることはできない。
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