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石田始動、バランスに収穫 韓国チームと練習試合

ベイスターズ | 神奈川新聞 | 2017年2月21日(火) 02:00

韓国プロ野球KIAとの練習試合で実戦初登板したDeNA・石田=宜野湾 
韓国プロ野球KIAとの練習試合で実戦初登板したDeNA・石田=宜野湾 

 横浜DeNAの春季キャンプ第4クール最終日は20日、沖縄・宜野湾市立野球場で韓国プロ野球のKIAとの練習試合に臨み、今季の開幕投手に指名されている石田は今キャンプ初の実戦で2回2失点だった。

 また今永が4回1失点と好投したほか、山崎康が1回を無失点、左腕野川も1イニングを三者凡退に封じた。野手は白崎が2点本塁打を含む2安打3打点、その白崎と三塁手の定位置を争っている新外国人のシリアコが2本の適時二塁打をマークした。9-3で快勝。第4クールを終えたラミレス監督は「主軸の梶谷、筒香、ロペスに加えて、シリアコも結果を残している。チーム全体が正しい方向に向かって進んでいるよ」と手応えを口にした。

 21日は今キャンプ最後の休日。22日に最終クールが始まり、25日には巨人との初のオープン戦が組まれている。

 調整の遅れから、1週間後回しになった今キャンプ初の実戦マウンド。2回2失点の結果にも、石田は「打者に投げられるのは楽しい。始まったなという感じ」と余裕をにじませた。

 二回1死無走者から内角の変化球と直球を豪快にたたかれた。いずれも右打者にレフト方向へ引っ張られる3連続二塁打で2失点。ただ、本人は「打たれた、打たれないはどうでもいい。実戦感覚を確かめられて良かった」と気にしない。チェンジアップなど全ての球種を試し、「上半身と下半身のバランス」を確かめたことに収穫があったという。

 投球フォームのばらつきから、13日に予定していた阪神との練習試合の登板を回避。ともに調整方法を模索してきた篠原投手コーチは「フォームは固まってきた。初登板は1週間ずれたけど、今後の調整は(ずれる前に立てた)当初の予定通りに進める」と順調ぶりを強調した。

 開幕戦まであと39日。大役を任命したラミレス監督は「彼なりに調整してほしい。誰とも競う必要はないからね」と見守る構えだ。23歳は「ボールの回転はいい。昨年の今頃よりも仕上がってます」と汗をぬぐいながら何度もうなずいた。


3回表から登板した今永=沖縄・宜野湾市立野球場
3回表から登板した今永=沖縄・宜野湾市立野球場

今永進化 4回1失点 自戒「まだ甘さ」


 今永が2年目の進化を見せている。3回1失点に抑えた13日の阪神戦から1週間、イニングを一つ伸ばしたこの日は4回を1失点にまとめた。

 五回の先頭に投じた直球が「きょうのベストボール」だったという。中に入りながらも、今季追い求める「かわさずに空振りを奪える」ストレートでバットに空を切らせて三振に。最速は143キロを計測し、変化球も交えて4三振を奪った。

 「自分と向き合うために」と一人で取り組んだ自主トレーニングから、配球パターンを増やすことに費やしてきた。この日も高城のサインにうなずきカーブで凡打に仕留めるなど、新たな引き出しが生まれている。

 昨季8勝の左腕は白星だけを欲しない。「捕手とパターンを組み立てながら抑える。偶然の勝利をなくしたい。たまたま勝った、が続いてもその先はないので」

 反省も忘れないあたりがさすがと言える。1イニング目の三回の先頭打者に浴びた三塁打に「自分は先発。立ち上がりを意識しないと。まだ甘さがある」と自戒した。どんなマウンドにも意味を見いだし、成長の肥やしにしている。

WBC向け良い準備



 筒香が前日のヤクルト戦に続き、先制の二塁打をマーク。一回2死二塁で追い込まれながらも直球を捉えて中堅横を鋭く抜き、「打つべき球が見えてきている。状態は良くなってきている」とうなずいた。

 23日にWBC日本代表の強化合宿がスタート。この日が代表に合流する前の最後の実戦となったが「個人としては良い準備ができたし、順調にきてよかった」と振り返った。

恐怖心がなくなった


 山崎康が昨季ほとんど投げなかったスライダーに手応えを感じている。対外試合2戦目のマウンドとなったこの日もスライダーをコーナーに集め、1回を1安打無失点。「投げることへの恐怖心がなくなった」と納得顔で話した。

 抑えのポジションを争っている新外国人右腕のパットンも好投を続けているが「打者を抑えることが自分の仕事。それができればクローザーに近づける」と冷静だ。次戦に向けては「(武器である)ツーシームでもう少し空振りが取れれば」と課題を挙げた。

やる気に満ちる高崎


 高崎が八回に登板し、先頭打者に中前打を許すものの後続を遊ゴロ併殺と左飛に打ち取って3人で片付けた。対外試合2試合で3回2安打無失点。存在感を増す右腕は「前回(15日)は久々で力んだけど、今日は力感もよかった」と好感触を口にした。

 昨季はプロ10年目にして初めて1軍での登板がゼロ。キャンプも2軍での調整が続いてきたが、最終クールからの1軍参加をつかんだ。「自分には後がないと思っている。結果を出すしかない」とやる気に満ちていた。

早めの調整が奏功


 2軍からKIA戦に出場した野川がまたもや好投した。先頭打者を外角の直球で見逃し三振に切ると、後続も伸びのあるストレートを主体に凡打に料理。25歳の2年目左腕は「全力で腕を振った。早めに調整したかいがありました」と胸を張った。

 実戦3試合を投げて4回無失点。田中健に次ぐ中継ぎ左腕のポジションも見えてきた。ラミレス監督は「好投が続くね。(同じ左腕の)福地と入れ替わりで上がってもらう」と1軍合流を明かした。

 
 

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