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広島8-2横浜DeNA
先発、継投崩れ大敗 8月30日・広島戦

ベイスターズ | 神奈川新聞 | 2016年8月31日(水) 02:00

5回、ピンチでマウンドの井納(左から2人目)のもとに集まる横浜DeNAナイン=マツダ(共同通信)
5回、ピンチでマウンドの井納(左から2人目)のもとに集まる横浜DeNAナイン=マツダ(共同通信)

横浜DeNA
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広島

【フルマーク】苦しい台所事情露呈


5回、ピンチでマウンドの井納(左から2人目)のもとに集まる横浜DeNAナイン=マツダ(共同通信)
5回、ピンチでマウンドの井納(左から2人目)のもとに集まる横浜DeNAナイン=マツダ(共同通信)


 広島駅に降り立つと、1カ月前とは違って秋風のような涼しい空気が流れていた。ただ、街中の至る所に「25年ぶりV」の文字が躍り、カープ愛があふれ出している。熱狂的な市民の後押しを背にした広島打線に対して、救援陣がもろくも崩れた。

 2-3で迎えた七回。ペトリックがつかまった。田中に中前打を許したのをきっかけに3連打を食らう。いったん勢いづいた強力打線はもはや手が付けられない。3番手の加賀が鈴木にタイムリーを許せば、4番手のブロードウェイが安部に2ランを被弾。一挙5失点で勝負は決した。再びリリーフ陣に加わったペトリックは「決して悪い投球ではなかったが…」と悔やみ、戸柱は「打線が線になっていた」と漏らした。

 ブルペンの苦しい台所事情が露呈した継投だった。絶対的な守護神として君臨してきた山崎康が不調のため、この日の試合前にラミレス監督が田中や三上を日替わりでクローザーとして起用していくことを示唆。信頼できるリリーフ陣を1点ビハインドの展開で、つぎ込むことはできなかった。指揮官は試合後も「6連戦の初戦で、後ろの投手を全て使い込む考えはなかった」と明かした。

 救援陣総崩れで広島のクライマックスシリーズ進出決定をアシスト。ヤクルト、阪神がともに敗れたことが救いだが、“小さな大魔神”をめぐる起用法が、チームの命運を左右しかねない状況となった。

ラミちゃん☆ゲッツ



 「ロペス、筒香に注目は集まるが、1、2番が出塁できないと得点できない。六回2死一、三塁で代打飛雄馬は後藤よりも相性が良かった。そこを選択した」

37号ソロ弾も空砲


 筒香の8試合ぶりの37号ソロも、勝利にはつながらなかった。

 2点差に広げられた直後の六回、先頭で内角のツーシームを右翼席最前列に運んだ。この打席まで今季9打数無安打と相性が悪かったジョンソンからの一発に、「勝ち越せるように頑張ります」とコメントしたが、ここから打線が沈黙した。

 主砲の追撃弾に宮崎が二塁打、倉本が左前打で続いて同点のチャンスを迎えたが、戸柱、代打飛雄馬が打ち取られた。

 試合後、キャプテンは「ホームランは試合に勝ってないからどうでも良い」と素っ気なかった。

安定感欠く山崎康 起用を限定的に


 横浜DeNAのラミレス監督は30日、安定感を欠いている守護神・山崎康について、「一番ベストな状況で使いたい。どのスタジアムで結果を残しているか考慮したい」と語り、対戦カードや球場によって起用法を考えていく方針を示した。

 山崎康は今季、46試合に登板してリーグ2位タイの27セーブをマークしているが、8月は月間防御率17・18と打ち込まれている。28日の巨人戦(横浜)では4点リードの九回に堂上に3ランを浴びるなど、本拠地での防御率も6・04に跳ね上がっている。

 指揮官は「ハマスタ(横浜)では三上や田中に抑えをやってもらう。ヤス(山崎康)は投げないことには壁を越えられないが、チームの勝ちが重要」と強調。次カードの阪神戦も相性が悪いため、抑えでの起用は極力回避する考えを明かした。

選手ひと言


 井納(5回3失点でチームワーストの10敗目) 先発として求められているだけの仕事ができませんでした。投げ切れず悔しいですし、不甲斐ないです。

 梶谷(0-2の四回1死二塁から初球を左前適時打) リードされていて、1点がほしかったところだったので、積極的に打っていきました。


横浜DeNAに快勝してCS進出が決まり、ジャンプして喜ぶ広島の(左から)赤松、鈴木、丸=マツダ(共同通信)
横浜DeNAに快勝してCS進出が決まり、ジャンプして喜ぶ広島の(左から)赤松、鈴木、丸=マツダ(共同通信)

ファン後押し 効果的に得点 広島



 マジック点灯後、初めて本拠地に戻った広島。ファンの後押しを受けて13安打で打ち勝った。先制、中押し、だめ押しと効果的に得点。緒方監督も「6連戦の頭を取れて、いい流れでいける」と、手応えを得る快勝だった。

 2度、1点差に迫られたものの、追い付かれなかった。突き放したのは丸のバットだった。

 2-1の五回は1死三塁。「追い込まれていたので食らいついていった」という打球は風にも乗り、フェンス直撃の適時三塁打となった。

 3-2の七回は田中、菊池の安打で無死一、三塁となった後に打席へ。鋭く振り抜き、打球は前進守備の二塁手の横を抜けた。さらに打線がつながり、この回計5点を奪った。「1、2、3番が出られればつながっていく」と胸を張った。

 昨季は最終戦で逃したクライマックスシリーズへの切符を、今季はどこよりも早く手に入れた。それでも「今知ったくらい。その程度のこと」と丸。マジックナンバーは12。喜ぶのはもう少し先だ。

 
 

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