広島
003 020 001|6
000 000 200|2
横浜DeNA
【フルマーク】もがく梶谷 迷走続く
負けは負けで切り替えればいいのだが、攻守に寂しい負けである。
まずは二回。倉本、エリアンの連打でつくった無死一、二塁だ。ここで打順を7番に下げていた梶谷はベンチのサインで初球にセーフティーバントを試み、2球目は自らの意志で一塁線へプッシュ気味にバントした。好機は広がったが、戸柱は投ゴロ、井納は空振り三振に終わり、結局チャンスは水泡に帰した。
もちろん、なかなか波に乗れない背番号3の状態も理解できる。ラミレス監督は「スランプの時には、あのような選択肢もある。素晴らしいプレー」とチーム打撃に徹した梶谷を評価したが、やはり筒香に並ぶ強打者のバットが火を噴かないと主導権はなかなか引き寄せられない。
その直後、残念なプレーが続発してしまう。
三回2死一、三塁でエリアンが正面のゴロを一塁に送球するも、これが宮崎が伸ばしたグラブにかすりもしない大暴投。さらに、カバーした梶谷が2点目を狙った松山を刺そうとして本塁に送球したが、これまた戸柱のはるか頭上を通り過ぎた。ミスにミスを重ねてしまえば、なかなか白星は見えてこない。
打撃不振の梶谷は苦しい胸の内を明かす。「まじで迷走している。こんなに打てないのは初めて。何とかしないと」。もがいた先で、背番号3に、チームに、光が差すことを信じている。
ラミちゃん☆ゲッツ
「三回のエリアンは簡単なゴロ。必要以上に急いでしまった。ジョンソン相手に厳しい試合になると思ったし、ワンチャンスしかないところで2点しか取れなかった」
井納、粘り欠き7敗目
井納は5回5失点で7敗目。味方のまずい守備にも足を引っ張られたが、持ち味の粘り強さを欠いていた。
三回にエリアンと梶谷の悪送球が重なって2点を先行されると、なおも2死三塁から適時打を浴びて3点目を許してしまう。五回には松山、鈴木に2者連続でソロ本塁打を被弾。反撃を呼ぶ前に崩れた右腕は「カードの頭で投げさせていただいているのに早く降板することになってしまい、リリーフの方々に申し訳ない」とうつむいた。
今季の広島戦は開幕ゲームで勝利を飾るなど、ここまで2勝1敗、防御率2・25と安定していた井納。「開幕戦のような投球をしていきたい」との強い思いは首位の勢いにのみ込まれた。