
横浜DeNA
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中日
(延長12回規定により引き分け)
【フルマーク】5試合ぶり勝利へ一丸
投手陣の奮闘で何とか今季初の引き分けに持ち込んだが、得点力不足というトンネルからこの夜も抜け出せなかった。延長十二回の末に勝ち星もつかめず、ラミレス監督の「1点取れたことをポジティブに捉えて、ホームの戦いに臨みたい」という前向きな言葉が救いだろうか。
勝ち越しの好機はあった。延長十一回、先頭白崎の左前打と犠打で1死二塁。だが、ロペスは初球に詰まって三ゴロ、歩かされた筒香の後の代打宮崎は空振り三振に倒れてしまう。
続く十二回も先頭が出塁したが、今度は倉本が犠打で送れない。追い込まれてからの強攻策は遊ゴロ併殺という最悪の結果に。倉本は「2ストライクにしてしまった自分の責任」と悔やんだ。
ただ、ナインは淡々とプレーしているわけではない。この日の試合前に野手陣は自主的にミーティングを実施。主将の筒香が呼び掛けて「全員が同じ方向を向いて戦っていこう」と意思統一を図った。ウオーミングアップでも高城や筒香らが声を張り上げ、誰もが重苦しい雰囲気を打開しようとしている。
3四球のキャプテンは「やることをきっちりやり続けていけば、良い流れは必ずくる。まだ12試合が終わっただけ」と前を向く。さあ8日の本拠地ヤクルト戦から仕切り直しだ。
◆ラミちゃん☆ゲッツ
「勝つチャンスもあったが、向こうの投手に粘り強く投げられた。(1イニングの)山崎康は8日のゲームのために取っておきたかった。ペトリックは良い結果だね」
◆砂田の変化球光る
今季初勝利こそ逃したが、砂田が7回を3安打1失点。先発の役割を十分すぎるほど果たした。
連敗中の重圧がかかるマウンドで、持ち前の粘りを見せた。四回2死一、三塁で堂上のぼてぼての当たりが適時内野安打になる不運はあったものの、五回以降は一人も走者を許さなかった。
丁寧にスライダーやスクリューボールを低めに集めて、テンポ良く投げ込んだ。3年目の左腕は「ピンチでも冷静になって投球ができ、試合をつくることができました」と充実感を漂わせた。(ナゴヤドーム)
◆白崎、貴重な同点弾
「1番・三塁」で4試合ぶりに先発した白崎が同点弾を放った。
0-1の六回、3球目のファーストストライク、140キロの低めの直球を振り抜くと、打球は左中間席へ。チームにとって、24イニングぶりの得点となる今季1号ソロに、「チームが苦しい状況だったので、スタメンで出させてもらっている以上、自分が何とかしたいと思っていた」と声を弾ませた。
開幕から1番で起用されてきたが、打率は1割台と低迷。ここ3試合は先発から外れていたが「客観的に見られて、余計に野球がしたくなった」と燃えていた。復調の一発となるか。(ナゴヤドーム)