2月の春季キャンプで左脇腹を痛めた横浜DeNAの梶谷隆幸外野手(27)が2軍で調整の日々を送っている。16日のイースタン・リーグの西武戦(西武第二)で実戦に復帰する予定だが、再び痛めれば長期離脱は避けられない。それだけに本人は「開幕戦までに100パーセントには戻らない。完全に治すのか、だましだましやるのか、今は決めかねている」と苦しい胸の内を明かす。
左脇腹痛め調整
ラミレス監督が攻撃的な打線のキーマンとして、「2番・中堅」での起用を明言している背番号3の姿は今、横須賀市長浦町のベイスターズ総合グラウンドにある。
キャッチボールを終えると、チームの輪を離れて黙々と体幹トレーニング。ゴロの捕球やマシン相手の打撃練習に約1時間を費やした。
キャンプ中の守備練習でフェンスにぶつかって負傷し、左脇腹の筋肉の炎症と診断されたのは2月17日。日本代表の強化試合の出場を辞退したころに比べて「100パーセントの力でバットも振れるようになってきたし、全体的には7割までは戻ってきた」と明るい表情も戻ってきている。本人はもちろん早期の復帰を目指して懸命だが、再発の可能性が高い箇所のため慎重にならざるを得ない状況だ。
16日の西武戦は指名打者として出場が予定されている。「正面から来るボールを見ていないし、体が反応できるように慣らさないといけない」。開幕戦を視野に入れて準備は進めている。
8日の球団イベントでラミレス監督が発表した現時点のベストオーダーにはその名はなかった。ただ、10年目の生え抜きはきっぱり言う。「気にならない。僕は自分の状態だけを考えているんで今は」