
10年連続Bクラスからの脱却はまず指導者の組織づくりから-。横浜DeNAは球団独自の試みとしてコーチ陣を対象にした研修を開催し、意思疎通の円滑化などを図っている。18日に横須賀市長浦町のベイスターズ総合グラウンドで行われた研修には1、2軍のコーチ陣のほか、ラミレス監督も参加した。
球団によると、研修は2014年のオフからスタート。ラグビーのU20(20歳以下)日本代表ヘッドコーチを務める中竹竜二氏が講師として指導にあたり、目標の設定や選手への接し方、世代が異なるコーチ陣同士の意思疎通の方法などを学んでいるという。
球団関係者は「野球のコーチ陣はサッカーのように教えるためのライセンス制度がない。球団の方針、指導方法を共通理解してもらうため」と説明。今オフの研修は昨年12月の開催に続いて今回が3回目になる。
中畑前監督は過去2年間不参加だったが、ラミレス監督は「コーチ陣が受けることは、監督として知っておくべき。研修を受けることで、より良い組織づくりの手助けとなる」と語った。
時間が許す限りシーズン中の2軍視察も明言した指揮官は「選手たちのモチベーション維持にもつながる」と情報の共有化に前向きだ。新監督の下、チーム一丸で戦う姿勢が打ち出されている。