新監督が正捕手不在に終止符を打つ。横浜DeNAのラミレス監督は17日、6月に日本ハムとの交流戦を行う新潟市でのトークショーに出席し、「毎日キャッチャーマスクをかぶるのは1人にしたい」と明言し、会場を埋めた約450人のファンに決意を示した。
10年連続Bクラスからの脱却と1998年以来の日本一に向けて、新指揮官が改善と強化のポイントに掲げているセンターラインで具体的な策を口にした。
捕手2人の体制を敷くことを明かし、さらに昨年の秋季キャンプで台頭した5年目の高城を現時点での正捕手の第1候補に指名。「1人多くの投手をベンチに入れられるし、正捕手ができれば、より確実性を持ってその体制を敷くことができる」と語った。昨季はプロ野球ワーストタイの68暴投を記録したバッテリー陣の改善なくして安定的な戦いを描けないとの考えだ。
現役時代は捕手の配球を研究し、4度の打点王など輝かしい成績を残した指揮官。今季はベンチから捕手への指示が増えることも示唆し、2月の春季キャンプでは高城、黒羽根、嶺井、ルーキー戸柱の4人を競わせていく方針という。
もちろん新潟のファンへの呼び掛けも忘れてはいない。6月14日の日本ハムとの交流戦で再び訪れる地で、ラミレス監督は現役時代の2010年5月、巨人の球団通算9千本塁打を放っている。「新潟には良い印象を持っている。一緒に喜びを分かち合いたい」。変革したチームへの応援を楽しみにした。