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ラミレス監督誕生 打撃理論と実績評価

ベイスターズ | 神奈川新聞 | 2015年10月20日(火) 03:00

中畑監督(左)とポーズをとる横浜DeNA・ラミレス氏=2012年4月、神宮(共同)
中畑監督(左)とポーズをとる横浜DeNA・ラミレス氏=2012年4月、神宮(共同)

 横浜DeNAは19日、次期監督にOBのアレックス・ラミレス氏(41)が就任すると正式に発表した。2年契約で、球団初の外国人監督となる。21日に横浜市内のホテルで就任会見を開く。

 2012年から指揮を執った中畑清前監督(61)の退任を受け、球団は4年間を継承し、横浜にゆかりのある後任の人選を進めてきた。ラミレス氏は12年から横浜DeNAで2年間プレーし、外国人選手として初めて通算2千安打を達成。日本野球を熟知し、卓越した打撃理論と実績を高く評価した。

 池田社長は「横浜のために是が非でも勝ってもらいたい」と球団を通じてコメントした。

 ベネズエラ出身のラミレス氏は米大リーグを経て、01年にヤクルト入団。08年から巨人、12年に横浜DeNAに移籍した。9月末までオリックスの巡回アドバイザーを務めており、日本での指導者を志していた。

 現役時代は「ラミちゃん」の愛称で親しまれ、人気芸人のギャグを取り入れたパフォーマンスでも人気を博していた。

明るいキャラ 選手歓迎

 「バッティングの話が聞きたい」「呼び名はラミちゃん」-。
 言わずと知れた打撃技術と、明るい性格で同僚もファンも愛してやまないラミレス新監督就任が決まり、横須賀市長浦町のベイスターズ総合グラウンドでは選手たちが大歓迎の声を上げた。

 「コミュニケーションを取ってくれるので選手はすごくやりやすい」と話したのは石川。不振を極めていた2012年、現役だったラミレス氏の助言でオープンスタンスへと変更すると、1割台だった打率は急上昇して2割8分5厘へ。「(打撃フォームは)ずっと見ていただいていた」と今も感謝を忘れず、今後は「ラミちゃんって呼びますよ。いい意味で監督っぽくない」と師弟関係の復活を喜んでいる。

 押しも押されもせぬ主軸となった梶谷も“門下生”の一人。マンツーマンで打撃理論を聞いたことがあるといい、「体を突っ込まず軸回転で打てと言われた。その意識は今もずっとある」とバッティングの礎になっている。本塁打後のパフォーマンス「ゲッツ」も「テンションが乗っていればやります」と早くもノリノリだ。

 捕手黒羽根は、日本野球を熟知している点を挙げ、「すごく細かい所まで見ている人。ラミちゃん目線で、待ち球を聞いたり、配球の参考にもなった」と語る。

 投手陣からも、「外国人選手はすごく前向き。(新監督も)特徴が出れば、どんどん行ける」(井納)などと、ラミレス氏が持つポジティブな雰囲気が、チームをいい方向へ導いてくれるとの期待が出ている。 

地道な努力で再建を

 10年連続Bクラスという暗黒時代からの脱却は、「史上最強助っ人」ラミレス氏に託された。

 そのキャリアは輝かしい。日本プロ野球に在籍した13年間で外国人選手として初の通算2千安打を達成。たゆまぬ日本野球への研究心と地道な努力がヤクルト、巨人で3度のリーグ優勝、2度の日本一へと実を結んだ。
 これまで球団は「中畑野球の継承」と「横浜とのゆかり」を後任監督の条件に掲げてきた。その上で池田社長は「中畑さんのファンサービスを考えると、それ以上はない。来年は勝負できる人」と、勝利を最優先する姿勢も強調してきた。

 ラミレス氏は監督としての手腕は未知数ながら、2年前まで在籍してチーム事情や現有戦力の特徴を把握している。さらにデータを駆使した打撃論で筒香らにアドバイスを送るなど、選手からの人望も厚く、高い評価につながった。球団は、指導者経験のない新監督を一丸で支える組閣を整え、手厚くバックアップする考えだ。

 また中畑監督時代には観客動員数が大幅に伸びるなど、球団が大事にしてきたファンサービスや球場の雰囲気づくりでも期待される。飾らない人柄で愛された中畑監督の路線を受け継ぎ、「ラミちゃん」スタイルは、チーム内外に明るさをもたらすだろう。

 現役時代のラミレス氏は毎朝、新聞を広げ、投手の一つ一つのデータを頭の中にたたき込んできた逸話が残る。2千安打までの歩みは地道な努力の積み重ねだった。球団史上初の外国人監督として、今度は最下位チームの再建という難題に立ち向かう。

アレックス・ラミレス氏 米大リーグ、インディアンスなどを経て01年にヤクルト入り。03年に本塁打王と打点王に輝く。07年は204安打をマーク。巨人に移籍した08年から2年連続でセ・リーグ最優秀選手(MVP)に選出され、10年には本塁打と打点で2度目の2冠獲得となった。横浜DeNA2年目の13年に外国人選手として初めて通算2千安打を達成した。独立リーグでプレーした14年を最後に現役引退。ことしはオリックスの巡回アドバイザーを務めた。プロ野球通算1744試合で2017安打、打率3割1厘、380本塁打、1272打点。41歳、ベネズエラ出身。

進藤ヘッドは留任

 横浜DeNAの進藤達哉ヘッドコーチ(45)が来季も留任することが19日、分かった。

 球団関係者によると、4年間の中畑野球を継承した上で、監督経験のないラミレス新監督を支える参謀役として続投を要請されたという。

 進藤ヘッドコーチは2014年に独立リーグのBCリーグ富山の監督から1軍打撃コーチ兼作戦担当に就任。今季からヘッドコーチを務めた。

 現在、横須賀市長浦町のベイスターズ総合グラウンドで行われている秋季練習では、退団した中畑前監督に代わって指揮を執っている。


巨人戦で井納投手とタッチするラミレス氏=2013年4月4日、横浜スタジアム
巨人戦で井納投手とタッチするラミレス氏=2013年4月4日、横浜スタジアム

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