横浜DeNAの春季キャンプ最終クール3日目は26日、沖縄・宜野湾市立野球場で韓国プロ野球のLGと練習試合を行った。降雨のため五回コールドとなり、7-1で勝利した。
対外試合で初先発したモスコーソが3回を2安打1失点と好投。ドラフト1位の山崎康(亜大)は1回を無失点に抑えたものの、課題の制球難が解消されなかった。
打線はロペスが2ランを放つなど5試合連続で打点を挙げ、好調をアピールした。中畑監督は「モスコーソやロペスは良い準備をしてきた。それが結果になっている」と助っ人の活躍を喜んだ。
先発候補の両右腕は、くっきり明暗が分かれた。
2年目のモスコーソは、初の対外試合で3回2安打1失点。最速148キロをマークし、スライダーやチェンジアップも低めに決め、毎回の4三振を奪った。背番号49は「ストレートは走っているし、変化球も試してすべて良かった。実戦で良い確認ができたよ」と充実の笑みを浮かべた。
昨季9勝を挙げ、チームの外国人最多勝記録を塗り替えた右腕は「(2度目の春季キャンプで)練習に集中できている」と語る。その言葉を裏付ける好投で、先発ローテーション入りにまた一歩近づいた。
一方、ドラフト1位の山崎康は1回を1安打1四球。無失点だったが終始、球が上ずった。4回5失点と崩れた19日の練習試合で浮かんだ課題を修正できず、「僕が監督ならまだまだマウンドに送れない」と自己評価も厳しかった。
中畑監督のコメントも対照的で、モスコーソは「ブルペンとゲームでほとんど姿が変わらない。安心させてくれた」と高く評価。しかし山崎康に対しては「能力があるのに立ち上がりの工夫が足りない」と奮起を促した。
現在、先発候補は久保、井納、山口、モスコーソの4人。残る2枠を山崎康と高崎、三嶋、三浦、高橋尚らが争う状況だ。
2試合連続でアピールに失敗した背番号19は試合後、ブルペンで黙々と投げ込んだ。
「何が足りないのか。外角の直球が武器なのに、投げ切れていない。もっと練習が必要」
崖っぷちに追い込まれたルーキー。自問自答しながら投げた球数は120に及んだ。
【神奈川新聞】