長いあごがトレードマークの懐かしい顔がグラウンドを訪れた。現在、韓国・サムスンで投手コーチを務めている門倉健さんだ。2004年から06年まで横浜に在籍した右腕は「ここは変わってないね」と終始笑顔。試合前には、05年に最多奪三振のタイトルを分かち合った同級生の三浦や坪井打撃コーチとグラウンド脇で談笑した。
春季キャンプのブルペンでは互いに意地を張り合いながら投げ込んだ。いまだに現役を続けるかつての同僚に、「とにかく1年でも長くやってほしい。山本昌(中日)さんまでプレーしてとは言わないけど、頑張ってほしいね」とエールを送った。三浦は「たわいもない話をしただけだよ」と煙に巻いたが、その思いは伝わっているはずだ。
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【神奈川新聞】