横浜DeNA入りが決まった前ソフトバンクの岡島秀樹投手(38)=186センチ、88キロ、左投げ左打ち=が18日、横浜市中区の球団事務所で入団会見に臨み「横浜でもう一度、野球のできる楽しさをかみしめながら、チームに貢献できるようにしたい」と意気込みを語った。1年契約で年俸6千万円プラス出来高払い。背番号は21。
米大リーグのアスレチックスから2年ぶりにソフトバンクに復帰した今季は44試合に登板し、4勝4敗、防御率2・11。好成績を残したが、自由契約になっていた。日本での通算は539試合38勝38敗50セーブ。
また岡島の獲得などに伴い、球団は自由契約となっていたエンジェルベルト・ソト投手(32)と再契約を結ばない方針。高田繁ゼネラルマネジャー(GM)は「岡島もいるし、左腕という理由で残す理由はない」と説明した。 (金額は推定)
◆世界一の経験伝授
日米5球団を渡り歩いたベテランがリリーフ陣の救世主となる。「1年間けがをしなければ、50試合くらいは投げられる」。岡島は会見でフル回転を宣言した。
大原が左肩痛で開幕に間に合うかが微妙。中継ぎ左腕が手薄な中、高田繁ゼネラルマネジャー(GM)は「ここ10年、コンスタントに50試合前後を投げている。大事なところを任せられる」と強い期待を寄せる。
今月25日に39歳の誕生日を迎える。「年は結構いっているかもしれないけど、体はまだまだいける。ボールを見てもらえればわかる」と自信をみなぎらせる。
今季44試合で防御率は2点台。しかし、出場機会を求め、自らソフトバンクのフロントに自由契約を申し入れたという。「野球ができる楽しみをもう一度かみしめる」と話し、背番号21は「験を担いで占いで決めた」と笑う。
プロでの第一歩を記した巨人で一緒だった尚成や林とは再びチームメートとなる。「ヒサ(尚成)が投げる試合はしっかり抑えないと。チームワークを大事にすれば、いい(順位の)位置にいける」と頼もしい。
若手中心のブルペン陣では最も年長者。2007年のレッドソックス在籍時、ワールドシリーズ制覇へ貢献したサウスポーは「日本一も世界一も経験した。野球をやるからには長く(プロを)続けられないといけない。その秘訣(ひけつ)を教えていきたい」と後進の育成にも意欲を見せた。
【神奈川新聞】