横浜DeNAの三上朋也投手(25)が11日、横浜市中区の球団事務所で契約更改交渉に臨んだ。新人では球団記録を14年ぶりに塗り替える21セーブを挙げた三上は2250万円増の3200万円で更改。
三上は5月6日の巨人戦でプロ初セーブを挙げるなど、球団の新人歴代2位となる65試合に登板し、1勝4敗、防御率2.33。
3倍超という破格の提示額が、新人の果たした役割の大きさを物語っている。初めての交渉を終えた三上は「自分でも想像以上の成績だった。最高の評価をしていると言ってもらった。感謝している」と喜びを口にした。
4月、ソーサの不調で「全く予想もしていなかった」というクローザーを任された。上手から140キロ台後半の直球を、横手からスライダーを繰り出し、新人ではプロ歴代5位となる21セーブをマーク。新守護神としてマウンドで躍動したが、その心中は「1点差、2点差の厳しいところで行くのがきつい。正直、球場に行きたくないと思うくらいつらかった」という。
9月に入ると少ない球種を読まれ、疲労も重なって打ち込まれることが多くなった。「1年間やってきて、日に日に体が動かなくなるのがわかった」。オフは体力づくりに加え、フォークやシュートの習得に励む。
中畑監督は来季、背番号35をセットアッパーで起用する方針だが、三上にこだわりはない。
「どんな場所でも準備するという考えは変わらない。来年も必死。2014年の自分を超えることが目標」。明確な課題を胸に進化を遂げ、勝負の2年目に挑む。
=金額は推定
【神奈川新聞】