
横浜DeNAの井納翔一投手(28)と石川雄洋内野手(28)が1日、横浜市中区の球団事務所で契約更改に臨んだ。2桁勝利を挙げ、先発の柱として活躍した井納は2250万円増の3900万円、キャプテンとして3年目のシーズンを終えた石川は500万円減の6千万円でそれぞれサインした。
井納は今季25試合に登板して11勝9敗、防御率4.01。石川は138試合に出場して2割4分8厘、7本塁打、36打点だった。
(金額は推定)
「素直にうれしい。納得してサインした」。昨年の倍額以上の提示を受けた井納は口元を緩めたが、防御率(4・01)を筆頭に「残した数字には満足していない」とも語った。
「びっくりするくらい良かった」。そう振り返るシーズン前半は、5月にプロ初完封を含む4勝負けなしで初の月間MVPを獲得。7月25日のヤクルト戦(神宮)ではリーグ最速で10勝に到達した。
最多勝のタイトルがちらつくほどの活躍だったが、疲れが見えた夏場から下降線をたどった。8月以降は9試合に登板して1勝4敗に終わり「体力面でも、精神面でも苦しんだ」。実は、慢性的なへんとう炎に悩まされており「試合前に点滴を打ったこともあった」と明かす。来季へ不安をなくすため、10日にへんとうの摘出手術を受ける。年内は安静にし、来年1月から本格的な練習を再開する予定だ。
オフは新球チェンジアップの習得に挑戦する。11月の日米野球で、沢村賞に輝いた金子(オリックス)の握りをチェック。「キャンプやオープン戦で試していきたい」と向上心を燃やしている。
来季の目標は「完投が5試合以上、防御率は3・50以下に」。それらを成し遂げ「エース」の称号をつかんでみせる。
【神奈川新聞】