横浜DeNAのユリエスキ・グリエル内野手(30)が12日、キューバに帰国するため羽田空港から出国した。来季の契約はキューバ側との交渉となるため不透明だが、グリエルは「多くのファンから来年も横浜にいてほしいと言われたことは光栄」と残留を希望した。
キューバ政府が今季から自国選手の海外でのプレーを解禁したことで、6月に横浜に入団。左脇腹痛などの故障もあって62試合の出場にとどまったが、打率3割5厘、11本塁打、30打点の成績を残した。
「初めてのリーグやチームである程度、結果が出せた。自分の人生で一番いい経験になった」とグリエル。一方で、チームの5位という結果に「終盤は疲れから体が動かなくなった。思ったよりチームを助けることはできなかった」と悔いも口にした。
「また日本に戻ってきたい。今度はフルシーズンでチームを助けられる」と意欲的なキューバの大砲に対し、球団は残留に向けてキューバ政府と交渉する方針。池田純球団社長は「前例のないことだから、どうなるかは分からない」と話し、グリエル本人は「自分の手の届かない話だが、(キューバ野球)連盟は私の要望を聞いてくれると思う」と語った。
【神奈川新聞】