三上が19セーブ目を挙げて2000年の木塚(現2軍投手コーチ)を抜き、球団の新人最多セーブ記録を更新。それでも本人は「他と比べたら少ない数字。すごいとは思わない」と喜びは控えめだった。
この日は3-0の九回に登板。サイド気味に投じた外角の直球で先頭ロペスを三ゴロに仕留めると、亀井は武器のスライダーで右飛。村田に左前打を浴びたが、最後は片岡から空振り三振を奪ってゲームを終えた。
ルーキーながらソーサの不振から抑えに抜てきされ、チームに大きく貢献してきた。2日の阪神戦、11日のヤクルト戦では黒星を喫したが、「相手が慣れてくることもある。自分のスタイルを変わらず出していくことが大事」と三上。守護神という仕事柄、負けるときはあると切り替える強さも身に付けてきた。
「自分の中では、ただ最後に投げる人と楽に考えるようにしている。また次のセーブを挙げることしか考えていない」。防御率は1点台。堂々の成績を残す社会人卒の右腕はそう誓った。
【神奈川新聞】