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浮上の後半戦へ 収穫と課題は

ベイスターズ | 神奈川新聞 | 2014年7月20日(日) 12:00

終わらぬ借金生活
終わらぬ借金生活

横浜DeNAは35勝44敗1分けの5位で前半戦を折り返した。開幕ダッシュに失敗した3、4月でつくった最大13の借金に苦しめられているが、5月以降に限れば貯金2をつくり、リーグ2位。交流戦を7年ぶりに勝ち越し、「勝ち続けない限り上位にはいけない」(中畑監督)と借金をこつこつと返済している最中だ。Aクラスまで6.5ゲーム差。どこまで追い上げられるか。

~覚醒~苦境打線に救世主

若き主砲の勢いが本物になってきた。15日の広島戦。筒香は三回に2試合連続の本塁打を右翼スタンドに放り込むと、今度は七回にソロを左翼席にたたき込んだ。

打線は4番の活躍に刺激されたように、18安打で10得点。2年ぶりの5連勝を飾った。さらに、翌16日も背番号25は広島の夜空に2本のアーチを描く。「4番だからといって何か変わるわけでない」。本人は涼しげな顔だが、指揮官は「相手に脅威を与える存在。まだまだ成長する」。苦しみ続けた打線にようやく救世主が出現した。

~復調~「脱ブランコ」掲げ

7点差をひっくり返すこと3度。強打で鳴らした1年前の打線の姿は様変わりしている。

3、4月の成績は2割4分台のチーム打率と並行するように7勝18敗と低迷。石川、山崎の1、2番が機能せず、昨季2冠のブランコの故障が追い打ちをかけた。

ここにきて復調の兆しを見せる打線は「脱ブランコ」を掲げている。「みんなで打線をつないで、少しずつ点を取りにいくという姿勢が浸透し始めた」とは小池打撃コーチ。機動力が最たる例で、昨季リーグ最下位の54だった盗塁は今季は3位の46盗塁、梶谷は20盗塁でリーグトップに位置している。

「自分はブランコのように本塁打を打てるわけでない。後ろにつなぐことが第一」。そう話す筒香の得点圏打率は驚異の4割5分5厘。さらに新戦力のグリエルとベテラン後藤も打率3割台に乗せてバランスが良くなっている。球宴で2試合連続二塁打を放っているブランコも戻ってくる予定で、プロ3年目の桑原も台頭しており、明るい材料が出てきている。

~不安~今後も継投流動的

「上昇気流に乗れた一番(の要因)は投手力」と指揮官が口にするように、1年前に比べて整備されてきた。井納はリーグトップタイの9勝、久保も8勝。山口、モスコーソも加えて柱が4本も確立された。ここにベテラン三浦や球宴明けに先発する高崎が戻ってくれば、先発のめどは立ってくる。

不安材料はブルペン陣だろう。新人ながら13セーブを挙げている守護神三上は6月29日にプロ初黒星を喫すなど、広島に3試合続けて打ち込まれている。低めに手を出さず、スライダーを狙い打ちにしてくる広島打線に川村投手コーチは「チームを挙げて対策はばっちりということだろう」とも指摘する。

前半戦最後の16日の広島戦は先発、中継ぎとも総崩れで大敗。「確立した」と言っては「再考する」と指揮官が繰り返してきたように、今後も勝ちパターンの継投は流動的だ。調子のいい投手を見極めての難しい采配を強いられそうだ。

【神奈川新聞】


前半戦の戦力比較
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