はそれだけの結果を出してくれた」とお墨付きを与えた。
再三、得点圏に走者を背負いながら、本塁を踏ませない。自ら「あれこそがぼくのスタイル」と胸を張る勝負強さが光っていた。三回、先頭を四球で歩かせ、続く梅野から二塁打を浴びて、いきなり無死二、三塁のピンチ。しかし、後続3人をぴしゃりと抑えた。鳥谷からはスライダーで空振り三振を奪った。
しかし、それでも最大の武器でもあるチェンジアップは「調子が悪かった」と言うから驚きだ。代わりに精彩を放ったのは外角に制球良く決まった直球。四回1死一、二塁の危機では福留にバットの芯に当てさせず左飛に斬り捨てた。ベテラン左腕は「直球の調子がいいのでどんどんいった。チェンジアップが悪くてもバリエーションを多く投げられたのが収穫」とにんまり。
昨季、開幕投手を務めた左腕藤井は故障からの回復途上。「ここぞという場面の制球力はさすがとしか言えない。まるで昨年の秀悟(藤井)を見ているかのよう」と川村投手コーチ。空いた穴も38歳のベテランが埋めてくれるはずだ。
【神奈川新聞】