新型コロナウイルスの影響で延期していたプロ野球が19日、約3カ月遅れで開幕する。横浜DeNAは2カ月もの間、全体活動を控えざるを得なかった。その間、球団職員や選手は何を考え、異例の事態とどのように向き合ってきたのかを探る。
「試合ができることにホッとする」。2日、横浜スタジアムで69日ぶりの対外試合に先発した浜口は感慨に浸った。
取材の自粛要請が解かれ、記者が現場に足を踏み入れたのも緊急事態宣言の解除後初めて。通常のグラウンドやダッグアウト裏ではなくスタンドに上がり、ラミレス監督や選手から2メートル以上離れて話を聞いた。
ベンチ内の密を避けるため、マスク姿の控え選手たちは攻撃時にスタンドへ移動。見慣れない光景がいくつも広がっていたが、ナインの顔には明るさが戻っていた。
ハマスタで場内アナウンスを担当する江川広美さんの選手コールが球場に響く。