ラミレス監督「2位浮上」宣言 ベイ、上位陣と3連戦
ベイスターズ | 神奈川新聞 | 2018年8月21日(火) 02:00

3年連続のクライマックスシリーズ出場だけは譲れない-。46勝58敗2分けで5位に沈むベイスターズは、21日から3位巨人、24日から2位ヤクルトとそれぞれ3連戦を迎える。残り37試合。就任3年目で最多の借金12を抱えたラミレス監督は「われわれのいるべき位置はここではない。目標は2位」と宣言。今はどん底だが、ここから浮上していくだけだ。
投手陣

前カードの広島戦がチームの現状を象徴していた。初戦で3本のアーチで劇的な逆転勝利を飾り、1年前の3夜連続サヨナラ勝ちの再現かと盛り上がったものの、その後は尻すぼみで2連敗に終わった。首位とのゲーム差は16・5だ。
「やっぱり先発。試合をつくることが全ての前提」。青山ヘッドコーチは実感を込めた。初戦で新人東が序盤3イニングをゼロに抑え、中盤に崩れたが7回4失点。一方で3戦目は今永が初回に4点を失い、四回途中7失点で降板した。
先発陣の防御率は一昨年と昨年はともに3・76だが、今シーズンは4・61まで悪化。5ゲーム差の3位巨人、5・5ゲーム差の2位ヤクルトに追いすがるためには、改善が不可欠だ。
負けが先行するヤクルト戦では7試合で先制を許しており、そのうち5試合を落とした。巨人戦で挙げた9勝の全試合で先制点を奪っている。「展開によって起用する救援陣も顔ぶれが変わる。終盤に追い上げることも大事だけど、序盤の展開が大きい」とは青山コーチ。「勝ちパターン」を何度描けるかが鍵になる。20日の1軍練習に合流した井納は「長い回を投げることより、まずは目の前の先頭打者を抑える」と意気込みを語った。
野手陣

リーグ2位の128本塁打を記録しながら、得点は同5位(421点)にとどまる。上位との激しいせめぎ合いで一層求められるのが「打線のつながりと先制点」(小川打撃コーチ)だ。
昨季リーグ2位だった得点圏打率(2割7分2厘)は、最下位の2割5分4厘まで下落。昨季終盤に中軸の打順を入れ替えたように、カンフル剤となる選手を中心にオーダーを組むのも手だ。
後半戦は主に2、6番に座る好調のソト、先月下旬から5番に固定されている宮崎が共に“上位たたき”の原動力として期待できる。
ソトはヤクルト戦で打率4割をはじめ、巨人戦も3割3分3厘、阪神戦では3割4分をマーク。宮崎も133安打はリーグトップ、得点圏打率3割3分はチーム内で断トツを誇り、巨人戦も3割9分4厘と相性がいい。
