プロ野球公式戦の開幕再延期に、横浜DeNAの三原一晃代表は「世の中の状況を鑑みると致し方ないという思い」と広報を通してコメントを発表した。
「感染状況が明らかに変わりつつある。まん延期だ」。3日午前の「新型コロナウイルス対策連絡会議」。専門家の声色は危機感に満ちていた。「ペナントレースをしっかり成立させることが極めて重要」(三原代表)と12球団で一致していた全143試合実施は困難となり、無観客試合の可能性まで浮上している。
仮に観客を入れることができても、感染リスクを抑えるための入場規制は避けられない。3万4千席に増えた横浜スタジアムを抱える球団にとっても営業面で大きな打撃だ。他球団と連携しながらさまざまな規制パターンを想定してきたが「観客は2~3割減、半分ぐらいになる可能性もある」と関係者は嘆く。
セ、パ両リーグは今月中旬から再開する予定だった練習試合の中止を決定。ベイスターズも3月31日から全体練習ではなく、自主練習を行っている。
今季の目標は22年ぶりのリーグ優勝だ。活動休止の球団もある中で、「(活動停止は)現時点で予定はない。選手のコンディション維持のための環境は準備したい」と三原代表。前例のない事態にも最善を尽くす考えだ。