
投手陣の奮闘期待
最下位ヤクルトに連敗し、勝率5割でセ・リーグ3位のベイスターズ。29日開幕の交流戦で本拠地・横浜スタジアムにパ・リーグ6位の楽天を迎え撃つ。親会社がDeNA(ディー・エヌ・エー)になった2012年以降、交流戦の勝ち越しは14年の1度だけ。ラミレス監督は目標を昨季と同じ「勝率5割」と定める。鬼門の18試合を乗り切るには、経験豊富な投手陣の頑張りが鍵を握りそうだ。
苦手払拭 上昇気流へ
昨季の交流戦は9勝9敗。リーグ順位を3位に一つ押し上げ、その後の勢いにつなげた。
その原動力はトップタイの3勝を挙げ防御率0・93だった浜口。1年目ながら150キロ超の直球とチェンジアップでパ・リーグの強打者をねじ伏せた。今季は3試合に登板し未勝利だが、状態は上がっている。
ここまで4勝をマークしているルーキー東も、抜群の球威と制球力で圧倒したい。
楽天3連戦の先発はウィーランド、今永、東が濃厚。昨季はけがで交流戦登板のなかったウィーランドは「普段と変わらないゲームの一つと捉えている」と平常心で臨む。今永は今季不調で出遅れているが、「球質は良くなった。勝っている展開でリリーフに託したい」と復活を誓っている。
一方、打撃陣のバットは中軸までが振れており、チーム本塁打53本はリーグ最多だ。昨季の交流戦でも12チーム中4位の82得点。現在本塁打と打点トップのロペスや復活した筒香、宮崎らが好調を維持すれば大崩れはしないだろう。
「ケガや調子が上がっていない実績のある投手が戻り、5割で交流戦を乗り切れれば、一気に上昇気流に乗れる」と指揮官。今季こそ苦手意識を払拭(ふっしょく)したい。
