甲子園球場で予定されていた横浜DeNA-阪神4回戦が雨天中止となった2日、ラミレス監督は昨季のハマの勝ち頭・今永の2軍再調整を決断した。同日に今季初先発の予定だった浜口は4日からの巨人3連戦に回ることが濃厚で、3日は予定通り東が先発する。開幕からただ一人先発ローテーションを守る新人は「1年間投げ続けていきたい」との誓いを強くした。
東に柱の役割期待
先発の柱として期待されていた今永が、再びの離脱を余儀なくされた今、その役割が後輩のルーキー左腕に託されようとしている。
開幕からここまで毎週木曜日に4試合に先発している東。リーグ3位の防御率2・28という数字に加え、何より頼もしいのがチームトップを誇る27回2/3の投球回だ。
4月26日の広島戦では3勝目を逃したものの、8回を投げて自己最多の11奪三振。先発陣の苦境にあって、中継ぎに休みを与えられるこの馬力が、評価を高めている。
「ローテーションで投げていることで自信になっている。阪神打線はストレートで空振りを取れないと苦しくなる。しっかり内角を攻めていきたい」。ドラフト1位の実力を、今後ますます示してくれそうだ。
2軍での再調整が決まった今永は復帰2戦で計13失点。投球には昨年のような球威もなく、ラミレス監督は「昨日(1日)の今永は、われわれの知っている今永ではなかった」と投手コーチとのミーティングで抹消の決断を下したという。
この日、甲子園で走り込んで汗を流した今永は「(3月に違和感を訴えた)左肩の状態は問題ない」とした上で、「今のピッチング内容なら当然の結果。防御率や失点数、数字はうそをつかない。悔しいけど、立ち向かって乗り越えたい」と、大粒の汗をしたたらせながら誓った。
今永の抹消期間について指揮官は「彼のコンディション次第。登板間隔を一度だけスキップするか、それ以上か。期間は決めない」と話した。