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横浜DeNA3-0広島
井納、気迫の1勝 10月14日・CSファイナルステージ第3戦

ベイスターズ | 神奈川新聞 | 2016年10月15日(土) 02:00

広島戦に先発し、7回無失点と好投した横浜DeNA・井納=マツダ
広島戦に先発し、7回無失点と好投した横浜DeNA・井納=マツダ

 プロ野球のクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージ(6試合制)は14日、セ、パ両リーグともに第3戦が行われ、パは日本ハムが2位ソフトバンクに4-1で勝ち、対戦成績を2勝1敗とした。セは3位から勝ち上がった横浜DeNAが広島に3-0で初白星を挙げて1勝2敗となった。

横浜DeNA
000 210 000|3
000 000 000|0
広島

【フルマーク】奇跡4連勝へ「開幕」



 レギュラーシーズン、巨人とのファーストステージ、そして、広島とのファイナルステージでも「開幕」を告げたのは井納だった。

 3万人超。360度真っ赤に染まる敵地でも、マイペースが売りの右腕は少しも動じなかった。「球場の雰囲気? 普段と変わらない。(ファーストステージの)巨人戦の方が緊張した」という背番号15は淡々と投げ込んでいく。

 その冷静さとは裏腹にボールには熱がこもった。最速は149キロ。二回まではそのストレートで押すと、打者が二回り目となる三回以降は制球を重視しながらスライダー、フォークボールを要所にちりばめ、打者に的を絞らせなかった。

 「1度だけ気合が入った」と振り返るのは七回2死一塁。内角の146キロの直球で空振り三振に仕留め、右拳を握って雄たけびを上げた。

 今季は山口の代役で務めた開幕戦でもこのマツダスタジアムで投げ、この日と同じ7回無失点で勝ち投手に。8日の巨人とのファーストステージ初戦も7回7安打2失点で勝利に導いた。

 中5日での登板。「普段とは違う疲れ」に襲われたというが、「焦っても仕方がない。社会人の一発勝負、プロに入っても日本代表で学べた。今までの経験の全てが生かせた」と充実の表情で言った。

 第4戦は今季広島戦で防御率1点台の新人今永が先発予定。前夜、食事をともにし、「絶対に昇太(今永)に回す」との約束を果たした男はこう締めた。「奇跡と言われるかもしれないけど、4連勝して日本シリーズを戦う」

執念の守り



 負ければ終わりの第3戦。ラミレス監督が「生きるか、死ぬかの一戦」と位置付けた大一番で勝利への執念がほとばしった。

 3-0の八回2死満塁。リーグ3位の101打点を稼いでいる新井を迎えると、指揮官は迷いなく、故障明けで合流させたばかりの須田を4番手で投入した。

 全て直球勝負で挑み、最後の7球目で詰まらせる。右翼ファウルゾーンに上がった飛球に、梶谷がフェンスに頭から突っ込みながらも痛めた左手でつかみ取った。

 この回の無死一塁。石川もエルドレッドの打球をフェンスにぶつかっても離さず、負傷交代していた。「けがは惜しまない。全員がただ勝ちたい一心」(梶谷)という気迫のプレーの連続に広島ファンからも感嘆の声が漏れ聞こえた。

 2試合連続で零敗を喫していた打線も意地を見せた。0-0の四回2死無走者、倉本のバットが突破口を開く。今季14打数7安打と打ち込んでいた黒田から中前打で出塁し、ファイナルステージで初先発のエリアンが続いた。141キロを弾丸ライナーで右翼席にたたき込んだ。

 敵地が初めて静まった一発は、ファイナルシリーズ初得点となる先制2ラン。五回2死一、三塁では梶谷が右前適時打で貴重な3点目をたたき出した。攻守に奮闘した背番号3は「もう折れてますから。次折れても何てことはない。腹くくってやっている」と言った。

 3試合で計22打数2安打のロペス、筒香に快音が戻ってくれば、4連勝も夢ではない。梶谷は言う。「まだまだ終わりたくない。無我夢中で勝利だけを考えている」

ラミちゃん☆ゲッツ



 「井納は信じられない投球をしてくれた。本当に勝つために、みんなが自己犠牲の精神で戦ってくれている。梶谷の(攻守にわたる)プレーのおかげもある。本当に大きな1勝だ」

エリアンが先制弾


 ファイナルステージのチーム初得点をたたき出したのはステージ初出場のエリアンだった。

 四回2死一塁。黒田が投じた141キロを「ランナーを進めることだけを意識していた」とコンパクトに振り抜く。打球は広島ファンで真っ赤に染まった右翼席に飛び込んだ。

 長く続いていた打線の沈黙を打ち破る一撃に「一日一日違うゲームなので、きのうときょうでは違う意識で入っている」と強調する。信心深い助っ人は「打てたのは神様のおかげ」と繰り返していた。

守護神きれいに締め


 最後は抑えの山崎康が三者凡退でピシャリと片付け、ファイナルステージ初勝利をきれいに締めくくった。守護神は「何とか3人で抑えたい気持ちだった」と笑顔をはじけさせた。

 三塁側上方に陣取ったベイスターズファンの「ヤスアキ」コールに背中を押されてマウンドに上がると、先頭の鈴木を3球三振。後続2人も内野ゴロに仕留め、ファイナルステージ初セーブを手にし、「勝つためにここまでやってきたことを、いい形でもってこられた。これを明日につなげられれば」と気合を込めていた。

石川、肘強打し交代


 石川が八回無死一塁の守りでエルドレッドのファウルフライを好捕した際、フェンスに激突し、古傷のある右肘を強打してそのままベンチに退いた。

 「エルドレッドを打ち取れるか大事な場面だったので、捕りたかった」と石川。第2戦でのCS初安打に続き、この日は2安打を放ち、五回には3点目につながる送りバントも成功させていただけに、無念の交代だった。

 背番号7は「昨オフに手術したところなので今は力が入りにくい」と言いながらも、「これから治療して、朝の状態を見たい。明日も勝ちたい」と出場に意欲を見せた。

選手ひと言


 須田(故障から復帰し、八回2死満塁で登板。梶谷の好プレーもあり、新井を右邪飛に仕留める) あのプレー、この雰囲気がCSなんだと思った。あと3連勝して日本シリーズに行きたい。

 筒香(自身は無安打もチームの初勝利に) 勝たないと終わり。勝つしかないので、チーム一丸の横浜らしさが出たと思う。

 今永(第4戦の先発が濃厚) 開き直るしかない。みなさんが僕までつないでくれたので、僕も次につなぐ気持ちで投げる。

 進藤ヘッドコーチ(初勝利に) みんな先制点の大きさを改めて感じたんじゃないかと思う。


4回、打者松山のときに1走鈴木が盗塁を試みるもタッチアウト。ベースカバーは倉本=マツダ
4回、打者松山のときに1走鈴木が盗塁を試みるもタッチアウト。ベースカバーは倉本=マツダ

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