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オープン戦・横浜DeNA1-3オリックス
大役の座、石田証明 3月17日・オリックス戦

ベイスターズ | 神奈川新聞 | 2018年3月18日(日) 02:00

オリックス戦に先発した横浜DeNA・石田=京セラドーム(共同)
オリックス戦に先発した横浜DeNA・石田=京セラドーム(共同)

オリックス戦に先発した横浜DeNA・石田=京セラドーム(共同)
オリックス戦に先発した横浜DeNA・石田=京セラドーム(共同)

【フルマーク】5回無失点、ハマスタを熱く


 舞い上がらずに、おごらずに。開幕投手に指名されてから初のマウンドでも、石田は石田のままだった。

 「抑えることだけ考えた。変な意識もなかった」という5回2安打無失点。大役を担うにふさわしい投手であることを、指揮官の決断から2日後に証明した。

 ストレートの制球に苦しみ、毎回走者を背負っても、崩れない。得点圏に走者を進められたのは二盗を許した初回のみ。カーブとチェンジアップで巧みにカウントを整え、スライダーを決め球に5奪三振。オープン戦2位タイの4本塁打で、この日も中盤以降に2安打するなどブレーク中の宗(横浜隼人高出身)も2打席連続三振に仕留めてみせた。

 今永、ウィーランドらが離脱する緊急事態に、ラミレス監督の決断は早かった。決め手は「安定感」とほほ笑む指揮官は2日前に「サプライズ演出」で左腕に2年連続の開幕投手を告げていた。

 大阪入りした15日。篠原、木塚両投手コーチが「投球映像を分析する」と石田を宿舎の一室に呼び出した。10日の日本ハム戦で浴びた3本塁打を思い出した石田は「怒られるのかと思った」と笑うが、分析が終わると監督の部屋へ案内された。「開幕戦は任せた」と笑顔で迎えられ、一緒に食事をしたという。

 3カ月前に指名され、プレッシャーと闘った昨年と比べ「準備はしやすい」。オープニングゲームはくしくも、昨年と同じヤクルト戦だ。土をつけられた相手に「投げさせてもらえるうれしさをぶつけたい。絶対勝ちたい」。ハマスタを沸かせる光景を思い描いた。

復帰の梶谷、早速快音


 さすがの存在感を示した。右肩の違和感のため2軍で調整していた梶谷がついに1軍に本格復帰。「7番・右翼」でスタメン出場して早速の適時二塁打を放ち「やりたいことができている」と手応えをにじませた。


7回、右翼線に適時二塁打を放つ横浜DeNA・梶谷=京セラドーム(共同)
7回、右翼線に適時二塁打を放つ横浜DeNA・梶谷=京セラドーム(共同)

 七回1死二塁。内角のスライダーを引っ張って右翼線に運び、走者をかえすと、自らも二塁へ快走した。らしさあふれるプレーはラミレス監督を「非常にいい再スタートを切ってくれたね」と安堵(あんど)させた。

 五回には2桁勝利を過去4度飾っているオリックスの右腕西との対戦で、1ボール2ストライクから見極めて四球を選んだ。「いい球を投げる投手。打席で見られたことは収穫」。広いドーム球場で右翼の守備機会も無難にこなし、開幕に向けた仕上げの段階に入っている。

 指揮官の構想では主に6、7番での起用が予定されている。中軸の後ろで期待通りの打棒を発揮すれば、相手にとって脅威となる。

助言頼り、窮地しのぐ 好投続く桜井


 ドラフト5位の桜井(東京・日大三高)がラミレス監督の助言を頼りに、オープン戦4試合目の登板で初安打を浴びながらまたも無失点でしのいだ。

 0-0の六回に2番手でマウンドに上がると、二塁打と犠打で1死三塁のピンチを迎えた。左腕は「1点も与えられない。犠牲フライは打たれたくない」と強気に低めのスライダーで二直併殺に仕留めた。

 前日に指揮官から受けた「もっとストライクを中心に投げていい」とのアドバイス通り1イニングを5球で抑えた。期待に応え続ける18歳にラミレス監督は「明日も機会があれば投げさせたい」と連投テストを示唆した。

ラミちゃん☆ゲッツ


 「石田は開幕投手として期待通りやってくれた。普段から自分の決断に後悔しないけど、改めていい選択をしたと思ったね」

 
 

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