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オープン戦・横浜DeNA1-1日本ハム
神里、走攻守に躍動 ベイドラ2 3月11日・日本ハム戦

ベイスターズ | 神奈川新聞 | 2018年3月12日(月) 02:00

9回、中前打を放つ横浜DeNA・神里=鎌ケ谷(共同)
9回、中前打を放つ横浜DeNA・神里=鎌ケ谷(共同)

9回、中前打を放つ横浜DeNA・神里=鎌ケ谷(共同)
9回、中前打を放つ横浜DeNA・神里=鎌ケ谷(共同)

新人「役者」が“挑戦状”


 ベイスターズ外野陣に華のある「役者」がまた一人、加わった。

 同点の九回1死一、三塁。左中間の当たりに落下地点へ入った左翼佐野の目の前を、ドラフト2位の中堅神里(日本生命)が駆け抜ける。打球を奪い取るようにグラブへ収めると、間髪入れずに強肩を発揮した。

 左翼側に重心が流れながら、本塁への正確なワンバウンド送球で三塁走者との勝負を制した。サヨナラ負けを阻み「刺せる自信があった。無理にでも捕りにいった」。そんな強気も頼もしい。

 2安打1盗塁に2度の好守。途中出場とは思えぬほどの輝きだ。

 六回1死一、二塁では左中間の大飛球に背走しながらジャンピングキャッチ。七回には右前打を放ち、すかさず2戦連続の盗塁に成功。社会人時代はチーム方針でスチールの機会が少なかったが、「常に走れるように練習はしていた」との努力を実らせている。上田外野守備走塁コーチも「正直、ほかの外野手はうかうかしていられないよ」と絶賛した。

 「守」「走」に課題の「攻」でも地力を付けている。前日10日の練習で坪井打撃コーチから構えを早くつくる打撃に取り組み、2試合連続の複数安打につなげた。

 同日の試合後、ラミレス監督は正右翼手に梶谷を据える可能性が高いことを明かした。だが、沖縄出身の背番号8は「全然知らなかったです」と気にする様子はない。「結果を残さないと2軍に落とされる。いい緊張感が続いている」。先輩たちへ強烈な“挑戦状”を突き付けている。


日本ハム戦に先発し、5回途中までを無失点の横浜DeNA・東(共同)
日本ハム戦に先発し、5回途中までを無失点の横浜DeNA・東(共同)

期待感膨らむ修正力 東、先発ローテ前進


 投げるたびに期待感が膨らむ。オープン戦2試合目の登板となったドラフト1位左腕の東(立命大)が、6三振を奪うなど4回2/3を1安打無失点。先発ローテーション入りへまた一歩前進した。

 「抑えようと力んでしまった」という初回。直球の制球がばらつき2死一、三塁のピンチを迎えたが、レアードを中飛に打ち取って脱すると、その後は新人らしからぬ修正力で本領を発揮した。

 最速146キロの速球を軸に、つり球のチェンジアップや勝負球のスライダーをコースぎりぎりに決めて凡打の山を築く。四回2死一塁では、清宮を外いっぱいの速球で見逃し三振に仕留めた。

 東は「変化球で(カウントを)取れたことはよかった」と振り返る一方で、五回途中の降板で88まで膨らんだ球数の多さを反省した。それでも、篠原投手コーチは「球数が多くなっても球質が落ちなかった。(新たな)引き出しをまた見せてくれた」と評価した。

 スタミナ面でも「100球ぐらいはいけた」と感触を得たようで「先発としてやりたい気持ちがある」と自信を深める。開幕ローテ入りを懸けた争いはここからが本番だ。


倉本“鬼門”突破へ


 4年目の倉本が“鬼門”を乗り越えつつある。五回に高めの直球を左中間にはじき返す二塁打で、オープン戦8戦連続の安打をマーク。「この時期に結果が出ることは、自分にとっては大きな意味がある」とうなずいた。

 入団から過去3年間のオープン戦は通算打率2割1分2厘と低調だったが、今年の打率はここまで4割9厘。「ボール球に手を出さず、甘い球を捉えられている。去年の終盤からいい感覚が続いている」と冗舌だった。


日本ハム戦に登板し1回無失点の横浜DeNA・桜井(共同)
日本ハム戦に登板し1回無失点の横浜DeNA・桜井(共同)

桜井、清宮と「再戦」


 六回に3番手で登板したドラフト5位の桜井(日大三高)が、2死満塁のピンチで日本ハムの大物ルーキー清宮と対戦。高校2年秋の東京大会決勝以来となる「再戦」で、見逃しの3球三振に仕留めた。

 甘く入った2球目のスライダーを清宮が打ち損じてファウルになり、「ホームランになっても仕方ないボール。あそこで半分負けていた」と納得していなかった。無失点ながら4四死球と制球に苦しんだ新人左腕は「嶺井さんや野手のおかげで助かった。危機感を持ってやりたい」と次戦を見据えた。


ラミちゃん☆ゲッツ


(走攻守に活躍した神里について)パーフェクト。非常にいいプレーをしていた。バットも振れてきているし、選手としての価値が高まってきている。


選手ひと言


 嶺井(東を好リード)打者を抑えるためにやったことで、変化球が多くなった。

 
 

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