ルーキー 新時代の7選手(4)
ドラ7位・浅田将汰 無名からはい上がる
ベイスターズ | 神奈川新聞 | 2020年1月28日(火) 10:00
昨夏までは全国的にほぼ無名の存在。最速149キロの直球に加え、縦のスライダーなど多彩な変化球も魅力の浅田将汰は「日本を代表する投手になりたい」と夢を抱く。
韓国で行われた18歳以下によるU18ワールドカップ(W杯)。奥川(ヤクルト)や佐々木朗(ロッテ)らスター選手が脚光を浴びる中、甲子園出場のない有明高(熊本)から高校日本代表に選ばれた浅田は「自分が世代最強だと示すはずだった」。
だが、勝負の世界は甘くない。決勝進出に望みをかけたオーストラリア戦に先発して二回途中4失点。慣れない環境で力を出し切れず、「2人は直球で勝負できていた。上には上がいた」と実力差を痛感させられた。
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中学硬式の九州選抜として世界大会に出場した実績の持ち主。横浜高など甲子園常連校に進む道もあったが、「試合に出なきゃ意味がない。無名で勝ち上がれば注目される」と熱心に誘われた熊本の私立校へ。1年秋からエースナンバーを背負った。