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「去年の数字超える」飛躍誓うベイ今永、浜口両左腕

ベイスターズ | 神奈川新聞 | 2018年1月3日(水) 12:07

大学時代の出会いからプロ入り後のアドバイスまで切磋琢磨を誓う今永(左)
大学時代の出会いからプロ入り後のアドバイスまで切磋琢磨を誓う今永(左)

 ことしこそ、日本一へ-。昨季は19年ぶりの日本シリーズ進出を果たし、大躍進した若きベイスターズ。今季3年目の今永昇太(24)と2年目を迎える浜口遥大(22)の両投手は、ともに昨年マークした2桁勝利以上の活躍を力強く誓う。20年ぶりのリーグ優勝、そして日本一を目指す2018年への思いを熱く語り合った。

 -2人が初めて顔を合わせたのは。

 浜口 大学日本代表の選考合宿の時でした。その後の代表で今永さんが辞退して、代わりに僕が代表入りして。あの経験がターニングポイントになったんです。壮行試合でプロを相手に投げて、山川さん(西武)にどでかい一発を浴びて。そこでプロという夢が目標になりました。

 今永 俺のおかげじゃん。もっと感謝してもらわないとな。

 -互いの印象は。

 浜口 去年の春季キャンプの頃は、今永さんはまじめで、ふざける人じゃないと思っていた。でも、違いました。スイッチがオフのときは常にふざける。ギャップが激しいです。

 今永 まじめなイメージから入ってるからでしょ。浜口は投球スタイルがぐいぐい系。性格も強気かと思ったら、そうでもなかった。意外と落ち着いていて。ほっとしましたね。

 -プロに入って互いのボールを間近で目にした。

 今永 大学時代から浜口のチェンジアップはすごかった。でもブルペンで横から見たら抜けるし、落差もない。それが試合になると打者がクルクル空振りする。打者と向き合うとスイッチが入る。そういうからくりがあったんだなと。

 浜口 今永さんはやっぱり真っすぐ。キャッチボールからものが違う。軽く投げても球筋がきれい。キャッチボールといえば「思いっきり投げるな」とアドバイスをくれましたよね。春のキャンプ、実戦初登板の翌日に「肩張ってない? 球の回転、軌道を意識すればもっと良くなるよ」って。考え方が変わりました。短い距離で低い球筋、強いボールを投げるのがいいと思っていた。

 今永 初登板翌日なのに全力で放ってた。肩を使わない投げ方でも投球フォームをチェックできるから。

 浜口 新人だからアピールしたかったんですよ…。

 -試合後は今永の車に同乗して寮に帰る。車中でもアドバイスがあるのか。


1年目の今永の成績を意識するなど先輩左腕を「目標」と語る浜口(右)
1年目の今永の成績を意識するなど先輩左腕を「目標」と語る浜口(右)

 浜口 いや、車の中ではふざけてますね。野球に関係ない話題も多いです。めちゃくちゃ真剣な話をしても、最後まで真剣に話すのがきっと恥ずかしい。僕にはそれが分かったんです。なんか、格好つけたがるんですよね。

 今永 後輩からそう思われていること自体が恥ずかしいわ。僕はこう思われたいんです。「あれ? 今の会話ふざけてたけど、なんか今永さんいいこと言ってたな」みたいな。それが理想かな。

 -ルーキーイヤーの勝利数では浜口(10勝)が今永(8勝)を上回った。

 浜口 すごく意識していました。入寮後、寮生が集まった食事会で僕は「去年の今永さんを超えます」って宣言したんです。勝ち数は超えられたけど内容や防御率、チームの信頼度は今永さんのほうがまだまだ上。だからこそ僕は必死に食らい付く。今永さんには常に前に立っていてほしいんです。目標であり続けてほしい。

 今永 おいおい、プレッシャーかけるなって。でも、あの宣言に僕は小ボケを挟みましたね。高田GM、スカウトの方々の前で「僕を超えるって言っているようじゃまだまだケツが青いですね」って。

 浜口 せっかく宣言したのに、場の空気を全部持っていかれましたね…。

 -ポストシーズンではともに好投を続けた。

 浜口 僕は先輩方に引っ張ってもらえた。今永さんもそうですけど、一昨年を経験している人は悔しさもあって、それを口に出す。僕は経験していないけどその言葉につられて同じ気持ちになれました。

 今永 浜口は、自分自身が第一に持たなければいけない心得を示してくれるんです。腕を振って投げる。ピッチャーの原点。「腕を振る」って言って、本当にマウンドで腕を振れるから浜口はいい。僕も腕を振ろうとすると体のバランスを崩してしまうことがある。浜口のピッチングを見て、俺もこうしなきゃいけないなと何度も思わされましたね。

 -2018年への思いは。

 浜口 活躍した次の年が大事。2年目の結果で野球人生が変わると思う。長く活躍できる選手になれるのか、1年目だけ騒がれた選手で終わるのか。オフと春季キャンプは相当な覚悟を持って取り組まないといけない。今永さんを見ていてそれを実感します。僕も自分で考えながら取り組まないと。

 今永 他の人から見たら順風満帆かもしれません。1年目は8勝。2年目に11勝。年俸も上がった。でも、僕自身は今年のほうが去年より苦しむと思っています。プロの世界でそんなにうまくいくわけない。今後毎年そう思うのかもしれないですけど。去年、ヤスさん(山崎康)は一昨年の悔しさを晴らして一皮むけた姿を僕たちに見せてくれた。意志の強さを示してくれる先輩を参考に、今年も去年の数字を超えたい。

 -2年目を迎えた後輩へ。

 今永 10勝で終わる選手じゃない。先発ローテから外れながら、苦しみながら最後に2桁勝利。来年はもっとやってくれる。ただ、新人とは立場が違う。プレッシャーを感じなかった場面で少し背負うものを感じる。来年は絶対お互い失うものが出てくる。そことどう向き合うかが大事。2人で克服の仕方を発見できればいい。

 -今年の目標を。

 浜口 去年は成績以上に大きい経験ができた。残り数試合までクライマックスシリーズの出場権を懸けて戦って。日本シリーズもそう。その経験を今年につなげて去年以上の成績を残したい。あとは投球回と防御率。その二つを改善できれば結果はついてくる。

 今永 いや! 待てって。おまえは防御率を気にしたらだめ。タイプ的にだめ。ちまちました投球になっちゃうから。

 浜口 はい…。投球回で。150~160回。完投も目指さないと。今永さんは去年3完投ですか? じゃあ5完投したい。球数には自信がある。終盤に走者を出しても交代させようと思われないように。終盤の集中力にこだわって、九回まで投げきって。リーグ優勝に貢献したい。

 今永 浜口は11勝、僕は13勝します。リーグ優勝して、日本シリーズの舞台に戻って悔しさを晴らしたい。


 いまなが・しょうた 福岡・北筑高-駒大。2015年秋のドラフト1位で入団。1年目から8勝、防御率2.93の好成績を残すと、開幕から先発ローテーションを守り抜いた昨季は24試合でチームトップの11勝、防御率2.98をマーク。日本シリーズでは2007年の日本ハム・ダルビッシュに続き、史上2人目となる同一シリーズで2度の2桁奪三振を記録。177センチ、80キロ。左投げ左打ち。背番号21。24歳。北九州市出身。


 はまぐち・はるひろ 佐賀・三養基高-神奈川大。大学1年秋からエースを務め、3度のリーグ優勝に貢献。2年春には全日本大学選手権で準優勝した。2016年秋のドラフト1位で入団。球団新人では20年ぶりとなる2桁勝利を飾るなど、22試合で10勝6敗、防御率3.57の好成績を収めた。日本シリーズ第4戦ではソフトバンク打線を八回途中まで無安打無得点に封じた。173センチ、80キロ。左投げ左打ち。背番号26。22歳。佐賀・基山町出身。

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