
本拠地での巻き返しへ大事な3戦目を任された右腕ウィーランドだったが、六回途中3失点で降板。「ブルペンでは良い感触で全く緊張しなかっった」と平常心だったが、ウイニングショットのカーブが決まらず苦しんだ。
「攻撃の流れをつくる」と臨んだ初回の守り。2死三塁から内川に高めに抜けた118キロを右中間に運ばれて先制を許すと、四回には下位の明石と高谷に連打を浴びて2失点。「ぶつけてもいいぐらいの気持ちで投げればよかったが、最悪の結果になってしまった」と思い切りのなさを悔いた。
レギュラーシーズン3本塁打の打撃にも期待がかかったが、四回2死満塁の絶好機では武田の投じた外角のスライダーに空振り三振。横浜スタジアムでは今季打率3割超で11打点と相性が良かっただけに、残念そう。
来日1年目で10勝を挙げ、先発陣を引っ張ってきた右腕も初の大舞台で躍動できなかった。
好投も反省の井納
井納が八回に救援。2死から四球を出したものの、無失点で切り抜けて攻撃への流れをつくった。第1戦は五回途中7失点で降板。「ああいう負け方をしてしまったので、体の状態どうこうではなく、リベンジのつもりでマウンドに向かった」と燃えていた。
本拠地で本来の姿を取り戻したものの、筒香の好プレーの直後に四球を許し、「0点に抑えたからいいというわけじゃない」と反省の色は濃い。チームは瀬戸際に追い込まれ、「状況にもよるが自分はいくつもり」と次戦でのスクランブルに備える。
エスコバーが好救援
七回に4番手で登板したエスコバーが、ソフトバンク打線を三者凡退に抑えた。9番吉村を一ゴロとすると、球威抜群の速球で1番柳田、2番今宮をそれぞれ左飛と右飛に打ち取った。
CSでは登板した5試合全てで好投し、日本シリーズ進出に貢献。惜敗した29日の第2戦でも、八回に登板して三者凡退に抑えている。25歳は「3人で抑えることで攻撃にチャンスをもたらしたかった。最後まで勝てるように頑張りたい」と次戦も奮起を誓っていた。