SMBC日本シリーズ2017は28日にヤフオクドームで開幕し、パ・リーグで優勝してクライマックスシリーズ(CS)を突破したソフトバンクと、セ・リーグ3位からCSを勝ち上がった横浜DeNAが対戦する。ソフトバンクは南海、ダイエー時代を含めて2年ぶり8度目、横浜DeNAは大洋、横浜時代を通じて19年ぶり3度目の日本一を目指す。
CSファイナルステージでは、ソフトバンクの内川が4試合連続本塁打を放ち、横浜DeNAは筒香が第4、5戦で計3本塁打と、ともに中軸が好調。26日は、ソフトバンクがヤフオクドームで調整し、横浜DeNAは横浜スタジアムで全体練習した。
「久しぶりに帰ってきた。ずっと土のグラウンドだったのでほっとします」。約2週間ぶりに本拠地ハマスタに戻ってきた倉本は心地よさそうに白球を追った。
14日から開幕したクライマックスシリーズ(CS)でベイスターズは阪神、広島との激闘を繰り広げた。15日の阪神とのCSファーストステージ第2戦では、大雨でユニホームを泥だらけにしながら、CS史上最多の21安打、13得点の大勝を収めた。試合を重ねるごとにたくましさを増し、24日の広島とのファイナルステージ第5戦まで敵地での連戦が続いた。
日本シリーズ開幕まであと2日となった26日は、CSに出場したメンバーがキャッチボールやフリー打撃、守備練習など、それぞれ軽めに汗を流した。
ラミレス監督はドラフト会議のため不参加だったが、グラウンドには掛け声が響き渡り、活気にあふれていた。小川打撃コーチは蓄積した疲労を考慮し、「しっかり体を慣らし、福岡にリラックスして向かってほしかった」とこの日の狙いを明かした。
27日は福岡に移動し、日本シリーズの舞台、ヤフオクドームでの全体練習で第1戦に備える。キャプテンの筒香は「コンディションを意識した。ホームのファンのため、良い姿を見せたい」と敵地での連勝を誓った。