
「先輩の東さんを追い抜きたい」。ベイスターズからドラフト2位指名された立命大の坂本裕哉投手(22)が、入団前から昨年の新人王超えを“宣言”だ。吉田孝司スカウト部長ら球団関係者から23日に指名あいさつを受けた左腕は、ルーキーイヤーに11勝をマークするなど、まばゆい成績を残した大学の先輩東を1年目から超えていくことを力強く誓った。
「いい男だ。似合っているよ」。吉田スカウト部長からブルーのキャップ姿を絶賛されると、「実感が湧いてきました」と緊張しっぱなしだった端正なマスクを緩めた。
180センチから最速148キロの直球、変化球を投げ分け、関西学生リーグでは今春は最優秀選手賞、最優秀投手、ベストナインの3冠を達成。ことしは春秋合わせて9勝をマークした。プロでも先発にこだわるつもりで「1年目から開幕ローテーション入りしたい」と名乗りを挙げ、「左投手が多いチームでもまれた経験がない。一流の選手ばかりと競っていかないといけない」と気を引き締めた。