

16日に甲子園球場で予定されていたセ・リーグのクライマックスシリーズ(CS)第3戦、阪神-横浜DeNAは天候不良のために中止となった。ベイスターズにとって、2年連続のファイナルステージ進出を懸けた最終戦は、同球場で17日午後6時に仕切り直しでプレーボールとなる。
打線が沈黙して0-2で敗れた第1戦とは対照的に、第2戦は激しい雨の中でCS最多を更新する21安打、13得点の猛攻で逆王手をかけた。ファイナルステージに駒を進めるためには第3戦の勝利が必須条件。引き分け、負けは今シーズンの終了を意味する。
16日は甲子園球場の室内練習場で2時間ほど汗を流し、ロペスや筒香らがフリー打撃などで感触を確かめた。ラミレス監督は「きょうは休めて良かった。21安打の勢いをあした出してくれればいい」と自慢の打線に期待を込めた。
午後3時。猛雨でも強行開催した前日からは一転、早々と試合中止が決まった。室内練習場で体を動かしたベイスターズナインは声を張り上げ、ほどよい緊張感に包まれていた。
前日4安打を放ち、内角攻めにのけ反って倒れるシーンもあった筒香は宿舎でじっくりマッサージを受けてから球場入り。「意識したのはコンディションだけ。ケアもしたし、前夜の影響は全くない」と気持ち良さそうにバットを振り込んだ。ここまで2試合でチームトップの打率5割5分6厘の梶谷も「いつも通り。どうやったらもっと確率を残せるか考えてました」と入念にスイングを確認していた。

能見対策は
阪神の先発には左腕能見が予想される。今季3試合で0勝1敗、防御率2・14と抑えられたベテランだ。