プロ野球の新人選手選択会議(ドラフト会議)が17日午後5時から東京都内のホテルで開かれる。アマチュア球界一の豪腕として注目される岩手・大船渡高の佐々木朗希投手は日本ハム、ロッテ、西武が1位指名を明言しているほか、ソフトバンクなどの指名も予想され、多数の球団による抽選となることが確実だ。
今夏の甲子園大会で準優勝した石川・星稜高の奥川恭伸投手はヤクルトが1位指名を公表しており、巨人などと競合になる可能性がある。明大の森下暢仁投手も即戦力の呼び声が高く、広島が1位指名を明言。横浜DeNAも指名する可能性がある。中日は今春の選抜大会を制した愛知・東邦高の石川昂弥内野手を指名する方針を明らかにした。
1位指名は入札抽選制で、競合した場合はくじ引きを行い、全球団が確定するまで繰り返す。2位は今年のレギュラーシーズン下位球団からの指名となり、今年の優先権を持つセ・リーグの6位ヤクルト、パ・リーグの6位オリックスの順となる。
森(桐蔭学園高)の上位指名も
ベイスターズは17日のドラフト会議で、明大の森下を1位指名する可能性が浮上した。大船渡高・佐々木や桐蔭学園高・森らも名前が挙がっているとみられ、外れ1位候補も含めてかなり流動的だ。
森下、佐々木に加え、奥川(星稜高)と注目の3投手には、他球団が指名を公言しており、競合は避けられそうにない。近年は山崎、今永、浜口、東と大学生の即戦力投手を指名し、成功させてきたベイスターズだが、昨年は報徳学園高の小園(広島)を指名。結果的にくじで外して上茶谷を獲得したが、桐蔭の森ら将来性豊かな内野手を指名する可能性もありそうだ。
球団はこの日も横浜市中区の事務所で会議を実施。吉田孝司スカウト部長、進藤達哉編成部長、河原隆一編成部スカウティングディレクターの3人が個別評価を説明して1位候補の選定作業を進めた。三原一晃代表は「多少濃淡はあるけど、ほぼ同じ名前が出てきた。ただきょうは整理しただけ。最終決定はあす(17日)に情報収集してから」と述べるにとどめた。