
横浜DeNA7-1中日
セ・リーグは24日、横浜DeNAが中日を7-1で下し、勝率で並ぶ可能性が残る広島には直接対決で勝ち越しているために2位が確定した。CSは2年ぶり3度目で、2位での進出は初。
横浜DeNA
400 000 300|7
100 000 000|1
中日
【フルマーク】初回猛攻で主導権
2位を懸けた一戦。右打者9人を並べたラミレス監督の意図は明確だった。「一番悪いタイミングで連敗している。左腕のロメロは長い回を投げない。右の救援陣を早くつぎ込んでくるはずだ」
このメッセージにベイスターズナインが初回に応えた。桑原が四球の後、ソトが4球ファウルで粘って流し打ちでつなぐ。ロペスが先制適時打。続くは宮崎だ。
1死一、二塁。「ロペスのタイムリーで、いい流れで打席に入れた。迷いはなかった」。152キロの快速球を右手で押し込み、右翼席まで運んだ。筒香が抜けた“ビッグ3”の3連打を含む打者一巡の猛攻で4得点。5月30日以来の初回ビッグイニングで、一気に流れを変えてみせた。
さらに佐野、柴田と今季台頭した若手が中盤にダメ押し打。投げては新人大貫が2カ月ぶりの白星を挙げ、若き星たちが有終の美を飾った。

巨人に敗れた21日の試合後のロッカールーム。翌日の登録抹消が決まっていた筒香は、痛恨の同点タイムリーを浴びた守護神山崎に、「絶対に2位になれ」と声を掛けたという。
最大借金11から巻き返し苦難の末につかんだ、1998年の優勝以来では最高位となる2位。悲願の頂に立つことはできなかったが、宮崎がチームの思いをこう語った。
「ファンの声援が本当に力になる。一番頼りにしています」。満員御礼のハマスタで戦える喜びをかみしめ、巨人にリベンジしてみせる。